尹大統領支持者がソウル西部地裁で暴動、最高裁裁判官らが懸念=韓国ネット「司法府はすでに死んでいる」

2025年1月21日(火)13時20分 Record China

20日、韓国・聯合ニュースによると、尹錫悦大統領の逮捕に反発した支持者らがソウル西部地裁などで暴動を起こしたことを受け、最高裁裁判官らが懸念を示した。

2025年1月20日、韓国・聯合ニュースによると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕に反発した支持者らがソウル西部地裁などで暴動を起こしたことを受け、最高裁裁判官らが懸念を示した。



尹大統領の逮捕を受け、逮捕状を発付したソウル西部地裁などで暴動を起こした支持者ら90人が19日、現行犯逮捕された。このうち66人について拘束令状が申請されている。46人は地裁内部に侵入した疑い、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の車両に対する公務執行妨害の疑いなどが持たれている。90人は10〜70代と幅広く、20〜30代が46人と半数以上を占めているという。



大法院(最高裁判所に相当)のチョン・デヨプ行政処長は20日、国会法制司法委員会の質疑に出席し、同日午前に大法院長(最高裁長官)の主宰で緊急の大法院裁判官(最高裁裁判官)会議を行ったことを説明。地裁での暴動について裁判所が把握している詳細を国会に報告し、「韓国の法治主義は現在、正常に機能していないという深刻な危機的状況の兆候である」と述べたという。



チョン処長によると、会議では「裁判官個人、裁判に対するテロの試みは法治主義に対する全面否定であるだけでなく、司法府、国会、政府など全ての憲法機関に対する否定行為であり、非常に深刻な事案とみるべきだ」「法治主義を無視する極端な行為が日常化した場合、韓国は存立することができない」といった懸念の声が上がったという。



チョン処長は「私も他の裁判官も長年、裁判官を務める中で初めての事態、未曽有の事態に大きなショックを受けている」とし、会議では「違法な乱入、暴力行為は決して成功しないという明確なメッセージを、憲法機関に従事する者全員が声を一つにして語る必要がある」との意見も出たと説明した。



韓国のネットユーザーからは「違法な令状発付は問題にはならないのか?」「公正と常識を逸脱した法の執行は法治主義ではなく個人の自由を拘束する暴力にすぎない」「重大な事件を一介の当職判事に任せ、自分たちはただ見ていただけではなかったか?。だから不当だと訴えてるんだよ。暴徒どころか英雄たちだ」「暴力には反対だけど、司法府は信頼できない」「司法府はすでに死んでいる」「あなたたちの言う法治主義は、法により判決を下すことではなく、判事が好き勝手に判決を下すことじゃないのか?。それでは同意できない」「判事や検事の理念ではかりが傾くのだから、法治なんてすでに成立していない」など、裁判所側に批判的なコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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