中国・習近平国家主席とロシア・プーチン大統領が会談「中ロ関係を新たな高みへ」米トランプ政権をけん制か

2025年1月21日(火)22時4分 TBS NEWS DIG

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領がオンライン会談を行い、両国の関係を強化していく方針を確認しました。アメリカのトランプ新大統領をけん制する狙いもあるものとみられます。
中国の外務省は、習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が21日午後、オンライン会談を行ったと発表しました。
会談のなかで、習近平国家主席は「今年も中ロ関係を新たな高みへ導き、両国で外部環境の不確実性に対応し、国際的正義を守っていきたい」などと述べたということです。
また、今年は戦後80年にあたると指摘したうえで、「国連を中心とした国際秩序と第二次世界大戦に勝利した成果をともに守らなければならない」などと強調しました。プーチン大統領も「両国の協力関係が国際情勢の変化によって影響を受けることはない」と応じたということです。
一方、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン大統領が5月9日の対ドイツ戦勝記念日に合わせて習近平国家主席をモスクワに招待し、習氏が9月3日の抗日戦争勝利記念日に合わせてプーチン氏を北京に招待したことを明らかにしました。また、習氏が会談の中でトランプ氏との電話会談の大まかな内容についてプーチン氏に説明したということです。
習近平国家主席は17日、アメリカのトランプ氏と電話会談を行ったほか、プーチン大統領もトランプ氏に対し「私たちは対話に前向きだ」と述べていますが、両氏の会談はトランプ氏が大統領に就任した直後に行うことで、アメリカをけん制する狙いもあるとみられています。
今後、トランプ政権と中国、ロシアの両国がどのような関係を築くのか注目されます。

TBS NEWS DIG

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