尹錫悦・韓国大統領が弾劾審判の弁論に出席へ…戒厳令宣布以降、公の場に姿を現すのは初

2025年1月21日(火)12時36分 読売新聞

尹錫悦氏=ロイター

 【ソウル=依田和彩】韓国の尹錫悦ユンソンニョル大統領の戒厳令宣布をめぐり、尹氏は21日午後から憲法裁判所で開かれる弾劾だんがい審判の弁論に出席する予定だ。昨年12月3日の戒厳令宣布以降、公の場に姿を現すのは初めてで、自らの正当性を訴えるものとみられる。

 韓国でこれまで弾劾訴追された盧武鉉ノムヒョン朴槿恵パククネ両元大統領は、弁論に一度も出席していない。

 韓国・聯合ニュースによると、21日の弁論では前回16日の弁論期日で、憲法裁が証拠として採用した国会や中央選挙管理委員会の防犯カメラの映像などを巡り、国会側と大統領側が主張を展開する予定だ。

 憲法裁周辺では21日午前、警察官や警察車両が出入り口周辺に配置され、厳戒態勢となっていた。

 一方、尹氏は20日に予定されていた高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)の取り調べには応じなかった。公捜庁は尹氏をソウル拘置所から公捜庁に連行して取り調べを行おうと、捜査員を拘置所に派遣したが、尹氏が拒否して実現しなかった。公捜庁は、21日以降も取り調べのタイミングを探るとみられる。

 尹氏の弁護士は21日、フェイスブックで、公捜庁が尹氏を連行して取り調べを行おうとしていることについて「不当だ」と非難した上で「憲法裁判所の弾劾審判の弁論に出席し、必要な陳述ができるよう最善を尽くす」とコメントした。

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