韓国大統領を内乱罪で起訴、現職で初…弁護団「歴史に消えない恥辱として記録される」
2025年1月26日(日)21時43分 読売新聞
尹大統領=ロイター
【ソウル=小池和樹】韓国の検察は26日、戒厳令宣布をめぐる内乱容疑で逮捕された
尹氏は戒厳令宣布を巡って
尹氏側の弁護団は「今日の起訴は、検察の歴史に消えない恥辱として記録される。大統領と弁護団は捜査の違法性を司法で明らかにする」とコメントした。聯合ニュースによると、尹氏側は今後、保釈請求を行う可能性があるとしている。
韓国の刑事訴訟法では起訴後の拘束期間について、2か月の拘束期間の2度の更新を認めている。保釈請求などが認められなければ、尹氏の拘束は最長で6か月間続くことになり、現職大統領が拘束される異例の状態は今後も続く見通しだ。
尹氏の捜査を巡っては、15日に高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)が身柄を拘束し、19日に逮捕。23日の送検後、検察は拘束の延長を2度申請したが、ソウル中央地裁は許可しなかった。韓国メディアによると、拘束期限が27日に迫る中、検察は26日に幹部会議を開いて対応を協議していた。
検察は尹氏への取り調べを行っていないが、尹氏に戒厳令宣布を建議したとされる
韓国憲法は内乱罪に関し、大統領が在職中、訴追を免れる不訴追特権の例外としている。首謀者と認定されれば、死刑または無期懲役か無期の禁錮刑が科される。