人工ふ化によるトキの赤ちゃんが殻を破る―中国

2024年4月11日(木)13時20分 Record China

中国で人工ふ化によるトキの赤ちゃんが殻を破りました。

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毎年3〜6月は、中国の国家1級保護動物であるトキの繁殖期です。そして中国北西部の陝西省にある漢中トキ国家級自然保護区人工繁殖センターからは、保護区で今年になって人工ふ化を試みた最初の1羽が9日午前8時半ごろに殻を破ったという、うれしい知らせが届きました。



ふ化室では、生まれたばかりのトキの赤ちゃんが小さな翼をバタバタさせ、エサを求めてときどき甲高い鳴き声を上げています。保護区の職員によると、今年になり保護区で初めて人工ふ化を試みたトキの卵は13個あります。トキの産卵時期が春先の低温の影響で例年より遅れたために、最初の1羽のトキの赤ちゃんが殻を破ることも例年より5日ほど遅れました。健康診断の結果、このトキの赤ちゃんの体重はトキの同時期の幼鳥の平均値を上回る57.9グラムだったとのことです。このトキの赤ちゃんは今後、40日あまりの育雛期(いくすうき)という「危険期」を乗り越えて、人工繁殖の全過程を終えることになります。



トキの人工ふ化とは、トキの産卵後に自然ふ化の条件が整っていない場合に、保温箱を用いて恒温ふ化する方法です。人工ふ化もトキ個体群を緊急保護して復活させる繁殖方式の一つです。



陝西省漢中トキ国家級保護区人工繁殖センターでは今年、28組のトキのペアが成立し、相次いで産卵ふ化期に入りました。産卵数は70個前後になる見込みとのことです。保護区では1990年から現在までに、人工ふ化によりトキの幼鳥400羽以上を誕生させることに成功しました。(提供/CRI)

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