ブレイン・マシン・インターフェース技術の発展を加速―中国

2024年4月16日(火)7時30分 Record China

首都医科大学宣武病院と清華大学のチームは1月、低侵襲ワイヤレスブレイン・マシン・インターフェースの臨床試験に成功した。

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右手に空気圧グローブをはめた四肢麻痺患者の楊さんはコップをしっかり握り、持ち上げ、水を飲み、置く。自分の意思で水を飲めるようになった。首都医科大学宣武病院と清華大学のチームは1月、低侵襲ワイヤレスブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の臨床試験に成功し、患者の行為能力のブレークスルーを達成したと発表した。人民日報が伝えた。



脳波により動作を制御し、微小電流により脳細胞とコンピューターの「交流」を実現する。これは過去にSF小説にしか現れなかったが、BMI技術の発展と応用により、徐々に現実化している。BMIは次世代マンマシンインタラクションとマンマシンハイブリッドインテリジェンスの先端技術で、経済・社会の発展を促進し、民生の健康を改善する未来産業になる見込みだ。



医療・ヘルスケア分野はBMIの最も主要な応用分野だ。北京脳科学・脳型知能研究所の羅敏敏(ルオ・ミンミン)共同所長は、「高位麻痺患者の言語解析と運動解析を行うことにより、てんかんやうつなどの疾患を治療する。さらには画像処理電気信号により視覚皮質を刺激し、視覚障害者のある程度の視覚を取り戻す。これらは将来的に期待されるBMI応用シーンだ」と述べた。



中国はBMI技術の発展を非常に重視している。第14次五カ年計画(2021−25年)綱要は、「脳型知能などの先端科学技術・産業変革分野において、未来産業インキュベーション・加速計画を主導・実施し、複数の未来産業を計画・展開する」としている。中国のBMIイノベーションエコシステムは近年持続的に改善されており、技術の持続的な世代交代が続き、製品サービスの供給が日増しに豊富になり、大規模な発展に向かっている。



天津大学神経工学チームは中国で最も早くBMIの研究に従事したチームの一つだ。天津大学の明東(ミン・ドン)副学長は、「『神工』シリーズ製品は能動的リハビリの皮質、筋肉活動の同時統合と協同を実現し、運動リハビリ分野のブレークスルーを達成した。例えば神経制御型パワードスーツ『神工—神甲』の中核部品は国家医療機器登録証を取得し、その重要技術は中国の複数の三甲病院(中国最高クラスの病院)で1000回を超える臨床試験を実施した」と説明した。



明氏は、「中国のBMIはソフトウェア、重要アルゴリズム、典型応用などの面でいずれもある程度の独創的なブレークスルーを達成した。しかしBMIのより広範な応用にはさらに模索とイノベーションの継続が必要な上、実践により効果を検証する必要がある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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