上海に「黄金ATM」登場、査定・買い取り・販売に加えて「福袋」も―中国メディア
2025年4月16日(水)5時0分 Record China
上海市に「黄金ATM」が登場した(写真)。買い取りでは黄金製品の重量や黄金の純度を自動で査定して金額を表示する。販売ではさまざまな商品があり、商品の種類を事前に明かさない「福袋」方式の販売もある。
中国メディアの上観新聞などによると、上海市内で最近になり「黄金ATM」が登場した。買い取りでは客が持ち込んだ黄金製品の重量や黄金の純度を自動で査定して金額を示す。販売についてはさまざまな種類の黄金製品を選択できる。中には商品の種類を事前に明かさない「福袋」方式の販売もあり、「思わぬ幸運」を手に入れる客もいるという。
中国人はかねてから、金に関心を持つ人が多いと言われる。現在は金相場が高騰していることもあり、金に対する関心がとりわけ高まっている。上海市内に「黄金ATM」を設置したのは、広東省深セン市に本社を置き貴金属の売買などを手掛ける金雅福集団だ。
「黄金ATM」は買い取りについて金の延べ棒、金の装飾品、金合金に対応している。無料検査体験を選択して持ち込んだ金関連商品を所定のトレイに置くと、機械は自動で非破壊検査を開始する。約3分後には画面に金のグラム数と金含有量、さらには想定される買い取り金額などの情報が表示される。買い取りを選択すれば、本人確認が行われ、買い取り金の振込先の指定が求められる。さらに、改めて検査が行われ、その時点での上海黄金取引所の相場による買い取り価格が表示される。
同サービスの利用に当たっては、金1グラムにつき18元(約350円)のサービス料が求められる。買取金の入金は最短で30分という。また、取引の全過程は監視カメラで撮影されており、事後確認が可能だ。[黄金ATM]
金製品を購入したい場合には、縁起のよい文字やデザインを刻んだ金の延べ棒、購入量を小刻みに調整できる金の粒などを選択することができる。さらに興味深いのは「目隠し箱」と呼ばれる商品が用意されていることだ。購入するまでは実際にはどのような商品か分からない「福袋」式の商品で、多くの場合には金で作られたマージャン牌やカード、縁起物だが、「隠藏款」と呼ばれる1グラムの「レア商品」が含まれることがある。この「隠藏款」は金10グラムと交換することもできる。!<1400866>[黄金ATM]
また、「目隠し箱」にはスクラッチカードも封入されており、最大で現金6666元(約13万円)が当たる。「黄金ATM」設置店の従業員によると、最近では若い女性が6666元を当てたという。(翻訳・編集/如月隼人)