ハーモニーOSの対応アプリ拡充、年内5000種で最終的に100万種―ファーウェイ

2024年4月23日(火)10時20分 Record China

ファーウェイの徐直軍副会長兼輪番会長は、年末までに5000種のアプリをハーモニーOS上で良好に作動する状況にし、最終目標は100万種のアプリにまで増やすことと述べた(写真)

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華為技術(ファーウェイ)の徐直軍(エリック・シュー)副会長兼輪番会長は、17日から19日まで開催された華為アナリストサミットでおこなった「全面スマート化への道」と題した基調講演で、同社開発の鴻蒙OS(ハーモニーOS)環境で使用できるアプリケーションの開発に力を入れると説明した。2024年末までに5000種のアプリをハーモニーOS上で良好に作動する状況にして、最終的には100万種のアプリをハーモニーOS環境で良好に作動する状況を目指す。



ハーモニーOSは23年末までに、8億台以上の機器にインストールされた。香港に拠点を置き情報関連分野を中心とする市場調査を手掛けるカウンターポイント・リサーチによると、ハーモニーOSの世界市場におけるシェアは4%に達し、中国でのシェアは23年第4四半期(10−12月期)に16%を超えた。



徐副会長はハーモニーOS関連の状況について、「これまでは、あらゆる種類のデバイスに適応させることに重点を置いていました」と説明。しかしアプリについてはアンドロイドによって構築された体系内で動作してきたという。



徐副会長は、「中国で、ファーウェイのスマートフォンユーザーは約5000種のアプリに時間の99%を費やしていいます。そこで、OSとアプリの体系を真に統一するために、24年にはまず、これら5000種のアプリをハーモニーOSに移植することを決めました」と述べた。徐副会長によると、すでにアプリ4000種以上で、ハーモニーOS上で良好に作動させる作業が進められている。ファーウェイは最終的に100万種のアプリをハーモニーOS上で良好に作動させることを目標としているという。



徐副会長は「中国のすべてのアプリ開発者と権利所有者に向けて、ハーモニーOS を取り巻くアプリの環境づくりにできるだけ早く参加し、消費者により良い体験を提供するための協力を呼びかけます」と述べた。



徐副会長は、ハーモニーOS を取り巻くアプリの環境づくりについて「大規模な事業ですが、業界や多くのアプリ開発者から幅広い支持を得ています」、「5000種のアンドロイド系アプリと他の数千のアプリがハーモニーOSで作動すれば、ハーモニーOSは真のOSとして誕生するでしょう。アップルのiOSやグーグルのアンドロイドに加えて、世界にとっての3番目の移動通信機器のOSがもたらされます」と述べた。



ハーモニーOSには、開発当初からあらゆるものをインターネットにつなぐIoTなどでの使用を特に重視し、さらにスマートフォンなどの移動通信機器やパソコンなどを含め、あらゆる種類の情報機器に適応するよう設計された特徴がある。つまり、全ての用途に良好に対応する「万能OS」の性格が与えられている。




徐副会長は、ファーウェイとして、ハーモニーOSを普及させる重点対象地域は当面のところは中国市場だが、国別のアプローチによって、ハーモニーOSを他の国にも普及させていくと説明した。



また、ファーウェイはハーモニーOSの体系を構築するための人材育成に多額の投資を行っている。38万人以上の開発者が「ハーモニーOS」認定を取得し、ハーモニーOSに関連する産学連携プログラムは150件を超えた。中国では23年に、135以上の大学がハーモニーOSを教える授業を行ったという。



また、ハーモニーOSの中核部分は23年に、汎用OSのとって最高の情報技術セキュリティーレベルである「EAL6+」を認定された。ファーウェイはこのことで、世界で初めて「EAL6+」を認定された情報機器メーカーになった。



徐副会長はハーモニーOSをめぐるアプリの大規模開発について、「非常に困難な作業」と認めた上で、充実したアプリ環境の構築に本格的に乗り出したことで、ハーモニーOSははじめてファーウェイの重要戦略の一つになったと説明。さらに「われわれはこの任務を引き受けました。である以上、うまくいくように努めます」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)

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