ロシア報道官、ウクライナ軍が東・南部4州から撤退なら「戦争は即時終結」…米露首脳会談「準備中」とも
2025年4月24日(木)11時1分 読売新聞
ロシア通信などは23日、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官が仏ル・ポワン誌のインタビューで、ウクライナ軍がウクライナ東・南部4州から撤退すれば、戦争は即時終結するとの見通しを示したと報じた。ロシアは2022年9月に4州併合を一方的に宣言。ペスコフ氏は「4地域はすべてロシアに不可分だと憲法に明記されている」と主張し、4州の領有権にこだわる姿勢を改めて示した。
ペスコフ氏は和平交渉で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の退陣は「要求していない」と明らかにした。ただ、何らかの和平合意を結ぶ際には法的な問題が生じる可能性があるとも述べ、ゼレンスキー氏の正統性を改めて疑問視した。
また、プーチン大統領とトランプ米大統領について、「双方とも対話を拒否することのばかばかしさを理解している」と指摘。米露首脳が、対話を拒否しているのはウクライナ側だとの認識を共有していると強調した。米露首脳会談の開催について、現在、準備中だとも語った。