イスラエル、ベイルート南郊を空爆…ヒズボラの精密ミサイル保管施設を標的と主張
2025年4月28日(月)12時24分 読売新聞
27日、エルサレムのホテルで演説するネタニヤフ首相=福島利之撮影
【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は27日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの精密ミサイルの保管施設を標的に、レバノンの首都ベイルート南郊を空爆したと発表した。軍は、ミサイルの保管が昨年11月に発効したイスラエルとレバノン政府の停戦合意に反すると主張した。住民には事前に警告し、退避を呼びかけたと説明した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防相は27日の声明で「ヒズボラが勢力を強め、イスラエルに対する脅威を作り出すことは許さない。レバノン政府は脅威の阻止に直接的な責任を負っている」と訴えた。
これに対し、レバノンのジュゼフ・アウン大統領は「安定を損なうイスラエルの行為は地域を危険にさらす」と非難した。停戦合意の履行を監視する米国とフランスには「責任を果たし、イスラエルの攻撃を即座にやめさせなければならない」と求めた。