米国務長官がインド・パキスタンと個別に電話会談、「即時の緊張緩和」求める
2025年5月9日(金)10時35分 読売新聞
ルビオ氏=ロイター
【ワシントン=淵上隆悠、ニューデリー=浅野友美】米国のルビオ国務長官は8日、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相と個別に電話会談した。軍事衝突の拡大が懸念される中、ルビオ氏は両国に「即時の緊張緩和」を求めた。印パは自国の対応の正当性を訴えた。
米国務省の発表によると、ルビオ氏は、印パによる直接対話を支持する考えも示し、意思疎通を図る努力を続けるよう呼びかけた。
一方、ジャイシャンカル氏は、ルビオ氏と会談したことを明らかにしたX(旧ツイッター)への投稿で、「事態の悪化を招く試みには断固として対抗する」とパキスタンをけん制した。パキスタン首相府は「(ルビオ氏に)主権と領土の一体性を守る決意を示し、自衛権があることを強調した」と発表した。