マクドナルドのトランシーバーが大人気も……「転売」や「偽物」が問題に―中国

2024年5月27日(月)17時0分 Record China

中国のマクドナルドで販売されたトランシーバーが人気を集め、高値で転売されたり、偽物と疑われる商品が販売されたりするなど騒動になっている。

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中国のマクドナルドで販売されたトランシーバーが人気を集め、高値で転売されたり、偽物と疑われる商品が販売されたりするなど騒動になっている。中国メディアの九派新聞が25日付で伝えた。



記事によると、トランシーバーは6月1日の児童節(国際こどもの日)に合わせ、今月22日からオンライン・オフラインの両方で限定販売されている玩具。商品購入時に38元(約820円)を追加で支払うともらうことができ、全国で50万セットの数量限定品となっている。マックフライポテトとチキンマックナゲットの形をした2個セットになっており、300メートル以内の相手と通信できる。



トランシーバーは発売当初から人気で購入希望者が多かったため、一時マクドナルドのアプリや店舗の注文用機械がクラッシュする事態にも見舞われた。マクドナルドはその後、「トラブルは(トランシーバー販売の)キャンペーンが好評を博したためで、現在は順次復旧しています。ご理解に感謝しています」とコメントを発した。



マクドナルドの関係者によると、トランシーバーの発売から数日は売り上げが通常時の数倍に増加した。消費者からは、通常のメニューを注文したが提供までかなりの時間がかかったとの声も上がったそうだ。オンラインでも入手困難な状況が続き、天猫(Tmall)旗艦店のライブコマースでは毎日午前中に500セットが発売になるが、24日には60万人近くが買い求め、購入できる確率は1000分の1以上だったという。



商品の実質的な価格は38元だが転売ヤーが買い占めるケースも多く、中古品売買プラットフォームでは高いところで300元(約6500円)ほどで取り引きされている。また、あるECプラットフォーム内のウェブショップは54〜88元で販売しており、すでに1万点以上を売り上げたとのこと。同店の担当者は「正規品」と強調したものの仕入れ元については一切語らず、偽物の疑いもあるようだ。



悪徳業者にだまされたケースもある。ある消費者は「私がオンラインで注文した時、先方(店)は当日中に発送すると言った。しかし、翌日に『60元(約1300円)を追加で支払わないと発送できない』と連絡してきたので断ると『もうかったぜ』と吐き捨てて、私のアカウントをブロックした」と証言した。



なぜこれほど人気を博しているのか。マーケティングの専門家は「若者はソーシャルメディアへの属性が強く、(トランシーバーは)販売前から関連画像や動画がSNSに投稿され、宣伝が行われていた。限定品は希少でコレクション価値が高く、購入者がSNSに投稿してひけらかすことでさらなる話題を呼んだ」と分析した。



記事によると、一部の消費者からは「システムの問題で注文が自動キャンセルされ、通知も補償もなかった」「今回のキャンペーンは同一アカウントが複数回購入できるようになっており、転売ヤーに利する形で一般の消費者の利益を損なうもの。(転売ヤーのトランシーバー目的の購入による)食品廃棄の問題もある」といった不満の声も出ているという。(翻訳・編集/北田)

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