31人全員がチョモランマ登頂に成功、70歳の最高齢記録も樹立―中国メディア

2024年6月2日(日)22時0分 Record China

中国メディアの澎湃新聞によると、中国各地から集まった31人全員が5月、北壁からのチョモランマ(エベレスト)登頂に成功した。うち1人は70歳で、中国人による登頂の最高齢記録を打ち立てた。

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中国メディアの澎湃新聞によると、中国各地から集まった31人全員が5月、北壁からのチョモランマ(エベレスト)登頂に成功した。うち1人は70歳で、中国人による登頂の最高齢記録を打ち立てた。最年少の隊員は20代前半だった。



現在までに確立されているチョモランマ(エベレスト)登頂ルートには2種類がある。一つはチベット自治区シガツェ市ティンリ県を出発地点とする北壁ルートで、もう一つはネパールのソルクンブ地区を出発する南壁ルートだ。今回のチョモランマ登頂を支援したのは、2001年に設立されたチベット聖山探検サービス有限公司(以下、「聖山サービス」)だ。同社は中国国内で唯一の、チョモランマ北壁からの登山に対するサービス提供の資格を持つ会社だ。



31人は4月10日にチベット自治区のラサに集合して、高地順応のための訓練を始めた。また、心理カウンセリングを受けたり、装備の点検なども行った。一行は同月17日にベースキャンプに到着した。聖山サービスのスタッフは5月7日までに、標高7790メートル以上の区域に通じる道路の整備を終えた。



31人はA隊とB隊に分かれてベースキャンプを出発し、5月16日に標高5800メートルの前進キャンプに到着した。A組は17日に標高6500メートルのC1キャンプに到着し、18日には標高7028メートルのC2キャンプに到着した。19日には7790メートルのC3キャンプに到着し、20日には標高8300メートルのA隊最終キャンプに到着した。A隊14人は21日午前2時にガイドに先導されて最終キャンプから頂上を目指し、午前11時までに全員が登頂に成功した。



B隊17人は18日に前進キャンプを出発し、22日午前2時にはガイドに先導されてB隊最終キャンプから頂上に向かった。そして午前10時までに全員が登頂を達成した。



聖山サービスによると、24年春季のチョモランマ登山活動は「記念と追憶」をテーマとした。人類としてチョモランマ初登頂に成功したジョージ・マロリー氏(1886−1924年)の没後100周年を記念するとともに、自然への畏敬とたゆまぬ探求精神を発揚することを意図したという。[]



同社の24年分のチョモランマ登頂業務はすでに終了した。中国人として過去最高年齢の70歳隊員の登頂成功以外にも、チベット族女性隊員が、自治区初の民間人女性として登頂に成功したり、同社ガイドチームと道路整備チームの2人が18回目の登頂を果たして中国人としてのチョモランマ登頂最多記録を更新するなどした。



また、標高7028メートルから8800メートルの地点気象観測機器を設置したり既存の機器を補修し、氷雪サンプルを収集するなどで中国科学院の活動を支援したり、高地における人体の生理適応メカニズムの研究に協力するなどで、科学分野への貢献も果たすことができたという。(翻訳・編集/如月隼人)

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