ハマスが全人質の解放前にイスラエル軍の完全撤収を要求…ガザ新停戦案、交渉は難航必至か

2024年6月14日(金)20時13分 読売新聞

ガザ地区中部で、イスラエル軍の空爆を受けて上がる白煙(8日)=ロイター

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 【カイロ=田尾茂樹】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、イスラム主義組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザの新停戦案に対する仲介国への回答で、全人質の解放前にイスラエルがガザから軍を完全に撤収させ、恒久停戦を宣言するよう求めたと報じた。イスラエルが応じる可能性はなく、交渉は難航必至だ。

 新停戦案は、▽6週間の停戦▽全人質の解放と恒久的な敵対行為の停止▽ガザ再建——の3段階で構成される。ハマスは11日に回答した。

 報道によると、ハマスはイスラエル軍がガザとエジプトの境界地帯から合意の署名後1週間以内に撤収することや、合意の確実な履行のため、交渉を仲介する米、エジプト、カタールに加え、中国やロシア、トルコの保証も求めたという。

 ガザでは、軍が攻勢を強め、ロイター通信によると、13日には多数の住民が避難する最南部ラファのマワシ地区が攻撃を受けた。イスラエル北部などでは軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの激しい戦闘が続いた。

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