トランプの無罪宣言は侮れない、オバマが強く警鐘鳴らす
2023年8月5日(土)6時0分 JBpress
判事はオバマ指名のジャマイカ系女性
ドナルド・トランプ前米大統領(77)が、20
罪状認否は、首都ワシントンのE・バッレト・
*1=チュトカン氏は61歳。ジャマイカ出身の女性判事。
(Trump’s new judge is a tough Jan. 6 sentencer — and has a history with him - POLITICO)
ワシントン特別区コンスティテューション街333番地の同地裁周
起訴の柱は、
(1)選挙結果の確定を妨害するため米国政府を騙そうとした。
(2)結果を認定する公的手続きを妨げた。
(3)有権者の投票権を侵害した。
45ページに及ぶ起訴状は、20
罪状は78件。有罪判決を受ければ、禁固641年の刑せられる(これに他のケースも有罪判決が下されれば、
「ニューヨーカー」の風刺ジャーナリスト、アンディ・
「トランプ氏の最新の政治資金集めの訴えは、現金ではなく、
こうした厳しい状況下で、トランプ氏は今後、「
監獄逃れるには大統領に返り咲く以外にない
さて、そのトランプ氏のココロは——。主要メディアのベテラン政治記者、G氏はこう指摘する。
「トランプ氏の深層心理は窺い知ることはできないが、
「無罪を勝ち取るには大統領選で勝つ以外にない。
「米民主主義の根幹を揺るがした、極めて深刻な事件を起こしたという認識は一切持ち合わせていない。恥のセンスはゼロ。
「こんな大統領経験者は稀だ。しいてあげれば、
「一つだけノーマルなのは、大統領に返り咲かない限り、
NYT世論調査はバイデン・トランプ互角
そのトランプ氏にとっての頼みの綱は、
皮肉なことに同氏が目の敵にしているニューヨーク・
3回目の起訴前に出たものだが、共和党候補指名レースでは54%
(Biden and Trump Are Tied in a Possible 2024 Rematch, Poll Finds - The New York Times )
「バニティ・フェア」のべス・レビン記者はこう書く。
「まともな世の中であれば、
「ところが今、米国の社会はノーマルでない。
「たとえトランプ氏が獄中に繋がれてしまったとしても大統領に返り咲
(Barack Obama Is Also Scared Shitless That Donald Trump Could Win Another Term: Report)
同記者は、そのことを真剣に警戒しているのが、バラク・
ワシントン・ポストの記事は、こうだ。
一、バイデン氏とオバマ氏は6月27日、
二、その時、オバマ氏は、トランプ氏が2024年の大統領選に向けて
三、その理由として、オバマ氏は、
①
②
③
(Obama promises Biden he will do all he can to get him reelected - The Washington Post)
確かにバイデン氏は、高齢問題に加え、次男ハンター・
FOXニュースはじめ保守系メディアによるバイデン氏に対するネ
FOXニュースは、ウォールストリート・ジャーナル、
24時間政治ニュース専門局としては視聴率では他の追従を許さな
同局のニュースしか見ない米有権者がトランプ氏をどう見るか、
オバマ氏の心配はこうした点にあった。
バイデン氏がこれにどのような反応を示したかは明らかになっていないが、スポークスマンは「
政治生命決めるワシントン連邦地裁公判
トランプ氏の連邦刑事罰に関する公判予定は、こうだ。
①ポルノ女優に対する不倫もみ消し工作に対する選挙資金乱用に関す
②国家機密文書持ち出し・
③そして今回のワシントン連邦地裁の公判は2024年夏以降となる。
なおチュトカン判事は、8月3日の罪状認否の後、トランプ氏に8月
これを大統領選スケジュールに重ね合わせると、①は1月8日のア
そこでトランプ氏がどこまで他候補をリードしているか。
5月には②のフロリダ連邦地裁の公判が待ち構えている。
そして7月15日から18日までミルウォーキーで全国党大会が開か
民主党の全国党大会は、8月19日から22日までシカゴで開かれ
その間、米メディアは、3つの公判が始まれば大々的に報じるだろう。
足枷はめられたトランプ待ち受ける泥沼
前述のオバマ氏の警鐘にもかかわらず、ABCニュースのデータ分析
「トランプ氏にとって裁判所からのバッド・ニュースは、
「特に来年、2020年の大統領選結果を覆そうとした共謀罪の公判で
「足枷をはめられたトランプ氏にとって泥沼が待ち構えている」
(Will Three Indictments Prove Too Much For Trump’s Campaign? | FiveThirtyEight)
8月3日のトランプ氏の「無罪宣言」は、来年11月5日に向けて
「ノーマルな国家」
筆者:高濱 賛