夜11時過ぎにトイレに行った高校生が処分される、中国ネット「監獄でもこんなに厳しくない」

2024年9月20日(金)23時0分 Record China

中国・山西省朔州市の学校で、夜11時過ぎにトイレに行った高校生が処分された問題が物議を醸している。

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中国・山西省朔州市の学校で、夜11時過ぎにトイレに行った高校生が処分された問題が物議を醸している。中国メディアの新京報が18日付で報じた。



記事によると、今月10日、懐仁市雲東中学校(高級中等学校=高校)の寮で生活していた生徒が午後11時10分ごろにトイレに行った。これが「重大な規律違反」に当たるとして厳重警告処分を受けた上、クラスの「道徳ポイント」をマイナスされた。また、反省文を書かされ、それを自費で1000部コピーして各クラス、各寮、各教室に配布させられたという。



学校関係者によると、11時以降にトイレに行かせないということはなく、消灯から午後11時40分までの間は、他の生徒の入眠の邪魔になるという理由から、特殊な状況を除いてトイレに行ったり、出歩いたりしてはいけないという決まりになっていた。もし体調不良などでその時間にトイレに行きたくなった場合は、管理教師に知らせなければならないことになっていたという。



新京報の記事は、「トイレに行くには事前に教師に知らせる必要があるのか。これは常識的なのか。トイレに行かせないわけにはいかない以上、報告する意味は何なのか」と指摘。「集団生活では行動の規範化が必要だが、それには人間的な配慮がなければならない」とし、反省文を自費で1000部印刷させたことに触れ、「これのどこが学校のあるべき姿というのか」と疑問を呈した。



中国のネットユーザーからは「とんでもない学校だ」「校長は辞任すべき」「監獄でもこんなに厳しくないぞ」「生徒には慰謝料を払うべき」といった声のほか、「うちの高校にもそういうルールがあった」「うちの学校も同じ。消灯から1時間はトイレに行けない」「うちは授業中にトイレに行かせてもらえない」などの声も上がった。



物議を醸したことを受け、学校側は生徒に反省文の印刷費100元(約2000円)を支払った。また、懐仁市教育局がこの問題について調査を開始しているという。(翻訳・編集/北田)

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