世界の金融センターランキング、深センがトップ10に復帰、香港がシンガポール抜く―中国メディア
2024年9月26日(木)14時0分 Record China
2024年9月25日、第一財経は世界の金融センターランキングで香港がシンガポールを抜いてアジアトップに返り咲いたと報じた。
記事は、英シンクタンクZ/Yenパートナーズと中国(深セン)総合開発研究院が23日に発表した第36回グローバル金融センター指数(GFCI)の結果を紹介。GFCIがビジネス環境や人的資本、インフラ、金融業発展レベル、評判などの指標から評価、ランク付けしたものだと説明した。
そして、今回のGFCIでは世界の金融センター121都市がノミネートされ、トップ10がニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポール、サンフランシスコ、シカゴ、ロサンゼルス、上海、深セン、フランクフルトの順だったことを紹介。ニューヨークとロンドンは前回のランクを維持し、香港は5期ぶりにシンガポールを上回ってアジア1位に返り咲き、全体のランクも3位に入ったとした。また、中国の深センが順位を挙げ、トップ10に復帰したと伝えている。
記事によると、全体的な評点は前回に比べて0.42%減少しており、ラテンアメリカ・カリブ海地域を除いて軒並み平均点が下がったと指摘。中でもアジア地域全体の評点は世界全体を上回る0.56%の減少、西欧地域は減少幅が1%を超えたとする一方、北米地域は0.38%の減少にとどまり、ニューヨークやサンフランシスコのほかにワシントン、サンディエゴ、ボストン、トロントなどの金融センターとしての地位が高まったと紹介した。
記事は、中国の都市は全体的にランクが低下したものの、香港、上海、深センはいずれの指標においても依然として世界のトップ15を守る結果になったと伝えた。また、GFCIの報告で併せて発表された世界の金融センター116都市のフィンテック発展レベルランキングではトップ20に米中それぞれ6都市が入り、深センがニューヨーク、ロンドンに次ぐ3位、香港が前回より順位を五つ上げて9位になったとした。(編集・翻訳/川尻)