ブラジルでXのサービス再開…罰金7億6800万円支払い、偽情報などのアカウント凍結
2024年10月9日(水)11時30分 読売新聞
ブラジル最高裁は8日、偽情報対策が不十分などとして国内でのサービス停止を命じていたX(旧ツイッター)について、サービスの再開を認めることを決定した。Xが最高裁の命令に従ったことを受けた措置で、国内では約1か月ぶりにXの閲覧が可能となった。
最高裁の決定によると、Xは偽情報などに関連する複数のアカウントを凍結したほか、罰金として総額2860万(約7億6800万円)を支払った。最高裁が求めたブラジルでの法定代理人も任命した。
サービス停止は、最高裁判事が8月30日に命令していた。Xオーナーのイーロン・マスク氏は偽情報やヘイトスピーチ(憎悪表現)を拡散するアカウントの制限を「検閲」と反発してきたが、態度を軟化させた。
調査会社スタティスタによると、ブラジルでのXの利用者は2000万人を超える。(リオデジャネイロ支局 大月美佳)