<卓球>欧州が中国の支配に挑戦―独メディア
2024年12月13日(金)22時0分 Record China
独ドイチェ・ヴェレはこのほど、「卓球で欧州が中国の支配に挑戦」とする記事を掲載した。
独ドイチェ・ヴェレはこのほど、「卓球で欧州が中国の支配に挑戦」とする記事を掲載した。
記事はまず、「卓球において中国は長期にわたり文句なしのナンバーワンだ。しかし今、欧州を筆頭に世界の他の国々は、このスポーツを新たなレベルに引き上げ、中国に追いつきたいと考えている」と伝えた。
そして「歴史的に卓球はアジアが支配するスポーツとみなされてきたが、それは主に中国の長期にわたる卓越したパフォーマンスと卓球との深い文化的つながりによるものだ」「中国の選手は世界一流のトレーニング施設と高いレベルの競争の恩恵を受けている。さらに、彼らは何世代にもわたって高度なスキルを持つ選手を輩出してきた伝統を維持するという大きな国家的誇りに駆り立てられている」とする国際卓球連盟(ITTF)のスティーブ・デイントン最高経営責任者(CEO)のコメントを紹介した。
記事によると、中国の支配的立場は他の国々に明確な基準と成功へのロードマップを提供している。モルドバ生まれのオーストリアの選手で2022年の欧州王者ソフィア・ポルカノバは「アジアの卓球、特に中国の卓球の正確さと規律を観察すると、ローカライズされたプログラムを作る際に参考にできる点がたくさんある」とし、「欧州について言えば、青少年の育成をより一層重視し、若い選手が早い段階で国際大会に出場できるようにすべきだ」と語る。
記事はまた、「中国のテクノロジーにおける強みも参考になる」とし、「若い選手やコーチは今、YouTubeのようなプラットフォーム上でのトレーニングセッション、試合映像、戦略など、無数のオンラインリソースにアクセスできる」とする男子世界ランキング12位のパトリック・フランチスカ(ドイツ)のコメントも紹介した。
記事によると、競技の拡大によって世界のより多くの地域でこのスポーツの人気が高まると関係者は考えている。デイントン氏は「さまざまな地域の選手が国際的な成功を収めると、その地域のファンの共感を強く呼び起こし、その地域でのスポーツの知名度向上につながる」と語る。(翻訳・編集/柳川)