6割超の医療機関が医師の働き方改革に課題あり- フロンティア・フィールド調査

2024年2月6日(火)13時9分 マイナビニュース

フロンティア・フィールドは2月6日、2024年4月の改正労働基準法の施行に先立ち、全国の医療機関経営者・医師約300人を対象に実施した「医師の働き方改革」に関する実態調査の結果を公表した。
○医師の働き方改革は進んでいるか?
医療機関の経営者に「医師の働き方改革」に向けた取り組みの度合いを尋ねると、64.5%が十分、ある程度は取り組みをできていると回答した。「医師の働き方改革」に向けての課題(足りていない点)があるか聞くと、63.7%がまだまだ課題があると思うと回答した。
同じく医療機関の経営者に対し、医師の働き方改革に際して現状取り組んでいることを聞くと、「医師以外の医療関係者へのタスクシフト、タスクシェアリング」が37.1%で最多となり、次いで「地域の医療機関との機能分化・連携強化」(25.8%)となった。
また、今後取り組んでいきたい点を尋ねると、「医師の増員」が26.6%、「診療時間の短縮や、医療機能の縮小」が25%と労働力の分配や労働力の確保の文脈が大きく、唯一「ICT技術を活用した業務効率化」は21.8%であった。
現場の医師に対して、務めている医療機関におけるICT技術を活用した業務効率化はどの程度進んでいるか尋ねると、「ICTを活用した業務効率化が進んでいない」という回答が70%であった。
○今後取り組みたいこと第1位「医師の増員」
医師と医療機関経営者の両方に「医師の働き方改革」について今後取り組んでいきたいことは何か聞くと、医師・医療機関経営者ともに1位は「医師の増員」、2位は「ICT技術を活用した業務効率化」であった。
おなじく医師と医療機関経営者に、自身の所属機関で必要だと思うICT施策を尋ねると、医師・医療機関経営者ともに1位は「音声入力やスマホからの電子カルテ入力等による
医師の行う作業の省力化」、2位が「勤怠管理システム等による労働時間の管理適正化」、3位が「Web会議システムやグループチャットによるチーム医療」となった。
なお、フロンティア・フィールドはこの調査結果の詳細を、同社が2月5日に開設した「日病モバイルニュース」に公開している。

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