日立、鉄道車両メンテナンスの作業環境を可視化‐業界初のサービス型ソリューション

2024年3月1日(金)16時45分 マイナビニュース

日立製作所は3月1日、これまで山口県下松市の笠戸事業所で培った鉄道車両製造におけるデジタル活用のノウハウを生かして、鉄道事業者の車両メンテナンスの作業環境の改善と品質の向上を実現するというサービス型(as a Service)ソリューションである「Train Maintenance DX as a Service」を提供開始すると発表した。同社によると、同様のサービス提供は業界初とのこと。
新サービスは、車両メンテナンスを担う現場チームの効率とパフォーマンスを高め、従業員が高いモチベーションで働ける環境づくりを支援し、鉄道オペレーションに関わる人材確保と、現場の作業効率と品質の向上という、双方の課題解決に貢献するとしている。
笠戸事業所でも業界内の他事業所と同様に、鉄道製造現場における労働環境とチーム内の業務状況の共有(可視化)が課題になっていたといい、生産現場における全体最適化の取り組みを進め、チームワークとモチベーションを向上させるチームビルディング・プラットフォームを構築してきたとのこと。
これにより、導入以前はチームや個人に委ねていた作業環境を共有することで、作業遅延や急な欠員などが発生しても、速やかにチーム内で対策を検討・実施可能になり、従業員の安全とモチベーション向上の効果が認められたという。
同サービスは、このプラットフォームを車両メンテナンス向けに発展させたものであり、同じく鉄道車両事業を担う笠戸事業所だからこそ理解できるという、鉄道事業者の現場の問題意識やニーズに応えるサービスになっているとのこと。
鉄道事業者が同プラットフォームを利用することで、各鉄道事業者が独自に積み上げてきた技能やノウハウが多い現場の作業環境を可視化し、現場チームのコミュニケーション活性化とモチベーションの向上につなげられるという。
さらに、同社の車両製造における3D図面を活用した車両メタバースの取り組みや、AIによる部品故障や劣化の自動検査技術なども併せて導入することで、鉄道事業者の車両メンテナンスの一層の品質や効率の向上、および技能向上・継承を実現するとしている。

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