100歳まで現役労働に挑む男の話 第6回 中高年が起業後に消えていく理由(2)仕事の進め方が重厚長大

2024年3月5日(火)7時5分 マイナビニュース

こんにちは。吉政でございます。前回、中高年が起業後に消えていく理由として、セルフブランディングの失敗について説明しました。今回は、中高年が起業後に消えていく理由の2つ目として、仕事の進め方が重厚長大であることを紹介します。
前回までのおさらいをされたい方は以下をご覧ください。
前回までのおさらいをされたい方は以下をご覧ください。
第1回「年金は×、健康寿命は伸びる。中高年が年収1千万円目指す起業とは」
第2回「定年後の起業で年収1千万円を稼ぐためのビジネスモデルを考える」
第3回「貧乏暇なしからの脱却〜仕組みで利益を出す起業とは〜」
第4回「中高年の起業はPython×自動化で間違いない」
第5回「中高年が起業後に消えていく理由 その1:セルフブランディング」

実のところ、高年齢での起業によって生き残ることができる人は起業にあった仕事のやり方に切り替えられる人だけと思っています。一言でいえば、利益に直結し、お客様の評価を得られることの両立ができないと続かないということです。
これは当たり前の話ですが、その基準がサラリーマン時代の成功体験に基づいているため、自分ではなかなか気が付かないというのが正直なところです。
今回はあくまで私見ですが、そのヒントを紹介します。何かのきっかけになれば幸いです。
サラリーマン時代と同じやり方では、利益は出ず顧客満足度も下がりやすい
皆さん、サラリーマン時代はそれなりの組織で働いていたはずです。起業すると、多くは少人数で始めるので、全員がいろいろなことをやらないといけなくなります。全員がいそがしくなります。
その際に、サラリーマン時代と同じやり方をしても、そもそも人数が少ないので、回らなくなるか、管理工数が増えてしまい、利益が下がります。こうした状態は売り上げの減少を招き、ひいてはお客様の満足度が下がることになります。
サラリーマン時代に実施してきたやり方は丁寧で安全ではあるのですが、それをそのまま踏襲すると、小さな大企業ができてしまうイメージになります。
そこで、いかに生産性が高まる時間を作るかがポイントと考えています。
ゼロイチでの業務を見直す
ゼロイチという言い方がかなり陳腐な気もしますが、ゼロから本当に必要な業務かどうかを再度考える必要があると思っています。いったん最低限の業務フローに落とし込んで、そこから品質を上げるための工夫をしていくことが重要です。
「具体的にどうすればいいの?」と思ってしまう場合、ご自身がすりきれるくらい考えてみてください。ここでの苦労が将来を助けるはずです。
少し古くはなりますが、筆者のコラム「伝説的な給与を獲得後に没落、でも起業で復活した男の話」にも、起業のノウハウを紹介しているので、興味がある方はこちらもご覧ください。
結局、売り上げを上げるため、利益を上げるため、お客様の満足度を上げるために何をするべきかを最短距離で考えて、現実解として運営していくことが大事です。起業して軌道に乗る人はこれができる人と言っても過言ではないかもしれません。
いっそのこと半完成品で納品するサービスも
過去にも挙げましたが、筆者の中で大ヒットのサービスが半完成品で納品するDraft納品サービスでした。これは、納品品質は納品できるレベルながら、それをDraftとして納品することで、お客様はそのまま使ってもいいですし、お客様が一ひねりしてアレンジしても良いというサービスです。
このサービスは、お客様との納品後の修正依頼などのステップがなくなり、かつ、お客様が好きなように変更できるので、工数が少なくて済むうえに、満足度も高いです。これも、前項で説明している売り上げと利益を上げるため、そしてお客様の満足度を上げるための直接的な解だと思うのです。このような発想で、自社サービスや運営方法を考えてみることが重要ではないでしょうか。
Done is better than perfect
この言葉は、Facebookで有名なMeta社の創業者であるマイケルザッカーバーグ氏の言葉です。
日本語にすると、案ずるより産むが易しということなのかもしれませんが、ものすごく効率的なモデルを思いつくまで実行しないのではなく、まずはやってみて、売り上げや利益を上げるため、そしてお客様の満足度を上げるために、どうすればよいのかを日々考えながら工夫していくのが実際の流れでしょう。
筆者のやり方が最高とは思いませんが、今までいろいろ工夫しながら、ここまで来ました。今も毎週のように試行錯誤と改善を繰り返しています。時代も変わっていくので、常に新陳代謝しないとダメですしね。このコラムがどの程度参考になるかわかりませんが、お互い頑張りましょう!それでは今日はこの辺で。
吉政忠志 業界を代表するトップベンチャー企業でマーケティング責任者を歴任。30代前半で同年代国内トップクラスの年収を獲得し、伝説的な給与所得者と呼ばれるようになる。現在は、吉政創成株式会社 代表取締役、プライム・ストラテジー株式会社 取締役、一般社団法人PHP技術者認定機構 代表理事、一般社団法人Rails技術者認定試験運営委員会、BOSS-CON JAPAN 理事長、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事を兼任。 この著者の記事一覧はこちら

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