Dell法人向けPCシリーズ「Latitude」最上位モデルに“ゼロラティスキーボード”搭載! 実機を見てきた

2024年3月13日(水)17時11分 マイナビニュース

デル・テクノロジーズは2024年3月12日、法人向けクライアント製品であるOptiPlex、LatitudeとPrecision ワークステーションの合計23製品の刷新を発表しました。Latitude 7350 Detachableは4月2日からの販売となり、それ以外の製品は3月13日から販売を開始します。
今回これに先駆けて、大手町にあるデル・テクノロジーズオフィスで内覧会が開催されました。
まず執行役員クライアント・ソリューションズ統括本部ビジネス開発事業統括製品本部長の三井唯史氏がビジネス概況を紹介。
昨年の概況は四半期を通じて比較的安定した出荷台数となっており、2022Q4比で2023Q4はわずかにシェアを伸ばし業界二位の座となったことを紹介。出荷台数も+3.2%と微増でした。世界市場でもやはり業界二位となっており、液晶モニターやワークステーションは業界トップです。
デルが今後成長を見込んでいるのはAI部門。インテルが昨年発表したCore UltraプロセッサはCPU、GPUに加えてNPUも搭載し、これがAI処理を肩代わりしてくれます。三井氏はマイクロソフトの調査結果から従業員はAIの利用を積極的に行いたいと考えていると説明。
また、国内の調査結果もPCに求める機能としてTOP3にパフォーマンスの高さが加わって、結果とより高速で多いメモリやストレージを求める人が増えており、さらに導入パソコンに環境維持性を求めているとわかりました。
そこで今回の製品はマイクロソフトのコパイロットに対応したAI PCで、CPUもCore Ultraを大多数の製品で採用。そしてDELLのツールも刷新したと紹介しました。
新製品に関してはクライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品本部フィールドマーケティングシニアマネージャー佐々木邦彦氏が紹介。
ワークステーションのPrecisionに関しては3000シリーズを中心に刷新。ノートパソコンは5000シリーズも刷新しており、計7機種が新製品となります。
特にPrecision 3280 CFFは2.9Lという超小型筐体でありながらRTX 4000 SFF Ada世代グラフィックスカードまで搭載可能とTensor Core GPUをサポートする世界最小のワークステーションと紹介。
Precision 3680 Towerは世界最速のシングルスレッド処理能力。企業でもデスクトップ製品の活用が少なくなってきている中で、GPUボードが搭載できるデスクトップPCに新たな光を当てているのが印象的です。
現在、生成AIブームという事で「(特に最上位)GPUの品不足&確保合戦」が繰り広げられています。そのためGPUの供給が気になりますが「以前よりも取引が多いため、十分割り当てが得られる」という回答でした。
クライアントパソコンのLatitudeは最下位の3340以外がすべて新モデルとなり、すべてCopilotキーが付いたAI PCとなりました。展示機は間に合わずに従来キートップでしたが出荷製品はコパイロットキーとなります。
特に紹介したのは3製品あり、Latitude 9450 2in1はゼロラティスキーボードやHDR TNR Gen4カメラと「(個人向けPC上位ブランドの)XPSの企業版」ともいえる仕上がり。
Latitude 7350/7450 Ultralightは国内メーカーが得意とする超軽量に挑戦した製品で、1kg前後となっています。Latitude 7350 Detachableは筐体から新設計となり、800万画素のHDR/IR対応カメラだけでなくリアカメラも用意されており、キーボードにスタイラスを収納・充電できるようになっているのが特徴的です。
いくつかの機種ではコラボレーションタッチパッドも搭載。対応するコラボレーションソフト(Zoom/Teams)を使用する際に自動的にタッチパッドの一部が専用ファンクションキーとなるもので、カメラやマイクのON/OFFがワンタッチで行われ、OFF時は赤く光るので非常に分かりやすい機能です。
デスクトップ中心のOptiPlexはすべて第14世代Core iプロセッサに変更。加えてストレージもSSDベースとなっています。
これらの製品にプリインストールされているDELL OptimizerもAIを強く意識した更新が行われており、ビデオ会議時に動的にボリュームを調整、オーディオと電源コントロールのAI/MLモデルを改善し、先に紹介したコラボレーションタッチパッド対応が加わっています。
環境配慮に関して、再生プラスチックの採用だけでなく、シャーシに再生スチールを半分以上採用し、採用比率は今年末までに100%に達する予定としています。またLatitude製品は内蔵しているリチウムイオン電池で使用するコバルトの半分が再生コバルトを採用。その他にも再生プラスチック、再生マグネシウム、再生アルミニウムと多くの部材でリサイクル素材を活用していると紹介していました。
周辺製品も紹介していましたが、こちらは過去に説明会で紹介しているので割愛します。
最後に執行役員サービスプリセールス本部長山口浩直氏が法人向け新サービスの紹介をしました。DELLというとハードウェアビジネスのイメージですが、コンサルティングも古くから行っており、話題の生成AIも対応したというのが主な説明です。
新サービスとしてMicrosoft 365の活用の支援サービスにCopilot for Microsoft 365の対応を加えて強化しています。
特に「Copilot for Microsoft 365のためにCopilot評価支援サービス」、「ワークフォースペルソナアセスメントサービス for Microsoft 365 & Copilot」、「導入と変更管理支援サービス(利活用及び定着化) for Microsoft 365 & Copilot」の3つはCopilot利用プロジェクトの最初の部分の補助を行います。
昨年末からInspiron、XPS、Alienwareとコンシューマー製品の発表が続き、本日の企業向けであるLatitude、OptiPlex、Precisionとサーバー以外はほとんどが新製品として発表されました。残るはNPUを搭載したAMD CPU利用製品でしょうか?少々気になるところです。

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