Google、Geminiに作業スペース機能「Canvas」と音声概要機能「Audio Overview」追加

2025年3月19日(水)12時7分 マイナビニュース


米Googleは3月18日(現地時間)、AIチャットボット「Gemini」に、編集・作成支援ツール「Canvas」と音声要約機能「Audio Overview(音声概要)」を追加することを発表した。これらの新機能により、文書作成、プログラミング、情報収集といった幅広いタスクを、より効率的かつ直感的に行えるようになる。
「Canvas」は、Geminiのインターフェースから直接アクセスできる、生成コンテンツ専用のワークスペースである。文章の作成・編集やプログラミングの際、Canvasには作成中の文章やコードが表示され、内容を確認しながらGeminiと共同で作業を進められる。これはインタラクティブな作業スペースであり、従来の対話型インターフェースとは異なり、ユーザーはCanvas上で直接コンテンツを編集・修正できる。従来は、Geminiが生成したテキストやコードに対し、後から修正を指示する必要があった。しかし、Canvasでは文書やコードの作成・編集がリアルタイムで行われ、変更が即座に反映される。
Canvasで作成した文書やコードは、ワンクリックでGoogleドキュメントにエクスポートすることも可能だ。これにより、例えばチームでレポートを作成する際に、Canvasで作成した草稿を共有し、各メンバーの意見や修正を反映させるなど、他のユーザーとの共同作業をスムーズに進められる。
Canvasは、Geminiアプリが利用可能なすべての言語で、GeminiおよびGemini Advancedの加入者向けに提供が開始されている。利用するには、文書作成やプログラミング時にプロンプトバーで「Canvas」を選択する。
一方の「音声概要」は、昨年「NotebookLM」に搭載されて注目を集めた機能である。ドキュメントやスライドをアップロードし、音声概要を利用すると、その内容に関する2人のAIホストによるポッドキャストスタイルのディスカッションが作成される。授業ノート、研究論文、長文の電子メールのスレッド、またはDeep Researchで作成されたレポートなど、全てに目を通すのに時間がかかる文書や資料であっても、音声概要を活用すれば、通勤時間やちょっとした空き時間を利用して効率的に情報をインプットできる。
音声概要には、プロンプトバーの上にポップアップ表示される提案チップからアクセスする。現時点で対応言語は英語のみだが、Googleは近日中に対応言語を拡大する予定である。

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