Samsung、NVIDIA Omniverseベースの完全自動化された半導体工場の構築を計画
2024年3月28日(木)15時18分 マイナビニュース
例えば韓国の経済メディアeTodayでは、GTC 2024にてSamsungのDS(半導体)部門イノベーションセンターのユン・ソクジュ常務が「Omniverse-Based Fab Digital Twin Platform for Semiconductor Industry」というタイトルで講演し、SamsungはNVIDIA Omniverseプラットフォーム上でデジタルツイン技術を適用したバーチャルファブの構築を2025年に開始すると語ったと伝えている。この講演では、デジタルツイン技術がSamsungの半導体製造における歩留まり向上のボトルネック解消に役立つことが語られたという。
NVIDIAもこうしたニーズに対応することを目的に、GTC 2024にて、PaaSとして「Omniverse Cloud API」を発表している。
Omniverse CloudがAPIとして利用できることになり、これによりソフトウェアサプライヤのエコシステム全体にわたって、Omniverseのコアテクノロジを、デジタルツイン用の既存の設計および自動化ソフトウェアアプリケーション、またはロボットなどの自律型マシンのテストと検証のためのシミュレーションワークフローに直接統合できるようになるとNVIDIAでは説明している。
なお、NVIDIAの創業者/CEOであるJensen Huang氏は「今後、すべての製造分野にデジタルツインが適用されるようになる。Omniverseは、物理的に正確なデジタルツインを構築および運用するためのオペレーティングシステムであり、Omniverseと生成AIは、50兆ドル規模の重工業市場をデジタル化するための基盤技術となる」とOmniverse Cloud APIのリリースの際にコメントしている。