Vicor、最大2kW出力に対応する48V/12V変換のDC-DCコンバータを発売

2025年3月31日(月)14時34分 マイナビニュース


Vicroは3月26日(米国時間)、48Vを12Vへと変換する非絶縁型・電圧安定化タイプのDC-DCコンバータ(電源モジュール)「DCM3717」および「DCM3735」の販売を順次開始したことを発表した。
2製品ともに、48Vを中心とした電力供給ネットワーク(PDN)の利用拡大を後押しすることを目的に開発されたもので、DCMシリーズ全体として、40V〜60Vの入力電圧を10V〜12.5Vに変換・安定化して出力することを可能とする。いずれも並列接続が可能で、DCM3717シリーズは750W出力ならびに1kW出力品が用意されているほか、DCM3735は2kW出力品が用意されている。
DCMシリーズの電力密度は305W/cm3(5kW/in3)を実現したと同社では説明しており、従来の12Vの負荷に、48VのPDNを対応させることができるようになり、小型化や軽量化、高効率化などを推進することができるようになるとする。また、放熱性能に優れる5.2mmの薄型SM-ChiPパッケージを採用したことで、放熱システムの設計を簡素化することもできるようになるともしている。
現在、48V化は自動車のみならず半導体自動試験装置(ATE)やバッテリフォーメーションテスト(BFT)といった産業機器関連でも活用が進んできており、同社ではそうした分野において、同シリーズを活用することで48Vと12Vの間を容易につなぐことができるようになり、高性能な48VのPDNを実現することができるようになるとしているほか、高電圧(800Vや400V)から48Vへ変換する、高電圧の電圧変換比固定バスコンバータ「BCMファミリ」と組み合わせて使用することで、全体を通した高効率な変換を実現できるようになるとしている。
なお、750W対応品「DCM3717S60E13G5TN1」ならびに1kW対応品「DCM3717S60D13K0TN1」はすでに販売を開始しているが、2kW品の「DCM3735S60D13L0TN1」の販売は2025年内予定となっている。

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