狩野派の2組の襖絵が約150年ぶりに再会 キヤノンが「秋冬花鳥図」を高精細複製

2025年4月15日(火)18時45分 マイナビニュース


約400年前の江戸時代に狩野派により描かれ、明治維新後の混乱で別々の道を歩むことになった2組の襖絵が、キヤノンの高精細複製技術により約150年ぶりに同じ空間で再会することになりました。特別展示として、一般の人も有料で観覧できます。
4月15日、キヤノンと京都文化協会が共同で進めている「綴プロジェクト」(文化財未来継承プロジェクト)によって制作された「秋冬花鳥図」の高精細複製品が、青森県中泊町の旧家・宮越家が所蔵する「春景花鳥図」とともに特別展示されることが発表されました。
両作品は、かつて奈良県の談山神社に所蔵され、もともと一連の襖絵であったとされていましたが、明治維新後の廃仏毀釈の混乱の中で流出。春景花鳥図は1922年に宮越家が購入し、秋冬花鳥図は1937年から英国の大英博物館が所蔵し、数十年間離れ離れの状態になっていました。
キヤノンは、綴プロジェクトの活動の一環で秋冬花鳥図の高精細複製品を制作し、2018年に旧蔵元である談山神社に奉納。今回、数奇な運命をたどった2組の襖絵が約150年の時を経て、宮越家の離れ「詩夢庵」(しむあん)にて再び同じ空間に集う特別展示が決定しました。展示では、ガラスケースなしで間近で鑑賞できます。フラッシュを使わなければ撮影も可能です。
特別展示の会場は宮越家の離れ「詩夢庵」(青森県中泊町)で、期間は2025年5月23日(金)〜6月29日(日)と2025年9月26日(金)〜11月2日(日)。いずれも人数制限があり、事前予約が必要。入場料は2,500円。

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