NEC、企業・自治体向けストレージ製品「iStorage Vシリーズ」2機種を強化

2024年5月17日(金)16時59分 マイナビニュース

NECは5月17日、企業や自治体向けストレージ製品において、管理サーバレス運用への対応やPCIe Gen4対応インタフェースの搭載など、運用管理効率化および高機能・高性能化した「iStorage V310」「iStorage V110」の2機種を発表した。
同日より販売を開始する。税別価格は「iStorage V310」が1509万2000円〜、「iStorage V110」が857万2000円〜(最小構成:装置本体+SSDx3+ホストポート(32GB FC 8port)+標準搭載ソフトウェア)。
○新商品の概要
新商品では、新たにストレージ管理ソフトウェア「HA Storage Manager Embedded」を用意し、従来のようにストレージごとに管理サーバを設置せず運用することが可能。同ソフトウェアの管理画面では応答速度を向上し、高速なレスポンスとシンプルな操作を可能にするとともに、従来は管理対象や設定レベルに応じて使い分けていた2種類の管理画面も統合し、導入時や運用管理上の利便性を向上したという。
また、本体にはNVMe SSDドライブとのインタフェースにPCIe Gen4を新規採用し、従来比で理論上約2倍の帯域を確保し、データ転送性能を強化。ストレージに保存したデータのバックアップを行うスナップショットでは、新たにRoW(Redirect on Write)方式を採用し、従来よりもデータ更新時のストレージ負荷を軽減できるという。
さらに、新たなRAID方式として「Advanced Dynamic Provisioning」を追加し、RAID構築時には基本構成に対して1ドライブ単位で容量アップすることが可能になり、初期導入時の投資コスト適正化に寄与する。
RAID構成においては、スペアドライブを利用してドライブ全体にスペア領域を分散配置できる分散スペア機能によりI/O負荷をドライブ全体に分散し、故障修復時にもリビルドの負荷を分散して修復時間を短縮できるという。これらにより、AIを使ったデータのリアルタイム分析やVDI(デスクトップ仮想化)環境、高負荷ワークロード環境において、顧客の運用管理やコストの効率化を支援する。
なお、現行機と同様にAWSクラウドへのバックアップおよびクラウドバックアップ導入支援サービスのオプションを用意するとともに、ストレージへの投資を月額課金で行える「iStorage従量課金ストレージサービス」も提供し、コスト平準化と資産管理の簡易化にも貢献するとしている。

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