親が同じ洗濯機を20年以上使っている……何か問題はないの?【家電のプロが回答】

2025年5月28日(水)21時10分 All About

同じ洗濯機を長年にわたって使用している場合、どのような問題があるのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。

故障の気配がないからと、つい同じ家電を長年にわたって使っている人もいるかもしれません。何か問題はないのでしょうか。
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
親が同じ洗濯機を20年以上使っている……何か問題はないの?
(回答)
省エネ、洗濯性能、そして故障・破損リスクの全ての面から買い換えがおすすめです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

10年以上使っている場合、故障しても修理できないかもしれません

内閣府経済社会総合研究所の「消費動向調査」によると、洗濯機の買い替え周期は約10年。また、部品の保有期間は、製造終了から6年と定められています。つまり、古くなってしまった洗濯機は故障したときに修理ができなくなるリスクがあるということ。10年以上使っている洗濯機は、修理部品がなくなるため、故障したときに直せない可能性があるのです。
そもそも、「壊れるまで使う」という考え方は危険といえます。洗濯機の故障は、ホースやパッキンなどの劣化による水漏れと、モーターや回路の不良などの2種類に大きく分けられますが、後者の場合、漏電による火災リスクがあります。洗濯中に異常な回転や振動が発生したり、焦げるようなニオイがしたりする場合はすぐに使用を停止しましょう。また、わずかでも、水漏れがある場合はメンテナンスをするべきです。
そのような症状がない場合でも、壊れるまで使うという考え方は避けた方が無難です。忙しいときに洗濯機が壊れると、日々の生活に支障が出る可能性があります。近所にコインランドリーなどがない場合、急いで洗濯機を買い替える必要が出てきます。

最新モデルに買い替えるメリットは?

家電製品は、最適な製品を選ぶためにも、壊れる前に買い換えるのがおすすめです。最新モデルに買い換えるメリットとしては、洗濯性能の向上とエコ機能があります。洗濯機はモデルチェンジのたびに、洗濯物の汚れ落ち性能や、洗濯時間の短縮、そして節水機能が向上しています。中には、温水で洗う機能や、洗濯槽の上からすすぎ水を滝のように落として洗ったりすすぐ機能などもあります。
最新モデルに買い換えることで洗濯効率がアップすることは間違いありません。また、同サイズ(洗濯容量)なら、多くの場合で、消費電力、使用水量ともに下がっています。汚れ落ちが良くなり、さらにランニングコストも下げることができます。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)

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