エア・ウォーター、熊本にグループ複合拠点を開設- デジタル・半導体事業を強化

2025年5月29日(木)14時41分 マイナビニュース


エア・ウォーターは5月27日、熊本県菊池郡大津町に建設を進めていたデジタル・半導体関連事業のグループ複合拠点「エア・ウォーターグループ熊本事業所」を開所したことを発表した。
○新設された事業所
新設された事業所は、半導体デバイスメーカーや関連企業が集積する地域の中心から約500メートルに位置。半導体材料ガスやケミカルなど、同社グループが扱う各種製品・サービスを安定かつ迅速に提供する体制を整え、九州におけるデジタル・半導体関連事業の中核拠点としての役割を担う。
生成AIの普及を背景に拡大が見込まれるエレクトロニクス分野を成長エンジンとし、中長期的な事業拡大を見据えているという。
同事業所には事務所棟と複数の倉庫を備え、半導体材料ガス・ケミカル・薬液の供給、材料マネジメントを含む物流サービス、さらに関連装置のメンテナンス機能を集約。総投資額は約11億円とされる。
○今後の展望
エア・ウォーターは、拡大する半導体市場に対応するため、熊本事業所を通じて高品質な製品とサービスを提供し、エレクトロニクス分野の需要拡大に応える考え。また、今後の需要増に備え、産業ガス製造プラントの新設や倉庫設備の拡充も視野に入れているという。
同社はすでに、2025年1月に神奈川県平塚市で「湘南イノベーションラボ」を、同年4月には大阪府堺市で「グローバルエンジニアリングセンター」を開所。半導体材料の新製品開発体制の強化や、装置の開発・エンジニアリング・メンテナンス機能の集約を進めている。
熊本事業所は最先端のエレクトロニクス産業に近接しており、高品質な製品・サービスの提供に加え、ユーザーとの連携を通じて情報や技術の蓄積を図る。これらを研究開発やエンジニアリングに活かし、新たな製品やサービス創出へとつなげることで、グループ全体のデジタル・半導体関連事業のさらなる拡大を目指すとしている。

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