2025年のDRAMのビット出荷数量は増加見込みながらサプライヤは増産に慎重、TrendForce予測
2024年11月12日(火)14時21分 マイナビニュース
TrendForceによると、2024年のDRAM市場は第3四半期まで在庫削減による価格回復が進んできたが、第4四半期には価格上昇の勢いが弱まる可能性があるという。
同社市場調査担当シニアバイスプレジデントのAvril Wu氏は、一部のDRAMサプライヤが生産能力の拡大を検討しており、この動きにより2025年のDRAMビット総出荷数量は前年比25%増となることが見込まれるとしている。
TrendForceでは、DRAM市場の製品カテゴリとしてPC、サーバ、モバイル、グラフィックス、コンシューマDRAMで区別していたが、HBMが新カテゴリとして追加されるという。また地政学的には、中国勢が急速に生産能力を拡大させており、2025年のDRAMビット出荷数量見込みから中国勢分を除くと21%増となるとしている。
またWu氏は、2025年は3大サプライヤの中でもHBMで強みを見せるSK hynixがもっとも生産能力を拡大させるとみており、HBMを除いた2025年のビット出荷数量は20%増と予想され、中国勢とHBMによる伸びを除くと、3大DRAMサプライヤのビット出荷数量は15%ほどの増加に留まると予測されるとしている。
なおTrendForceでは、2025年はDRAMビット出荷数量は伸びるものの、需要が低迷すれば価格下落圧力が強まる可能性があると指摘しているほか、地政学的観点から、中国のDRAM供給達成率は他の地域を上回ると予想している。中でも主に旧プロセスのLPDDR4xとDDR4に重点が置かれており、他のDRAM製品と比べても価格下落圧力が強まると予想されるほか、HBMについては、HBM3eを中心に逼迫が続く予想としている。
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