「年末は小型自作が熱いかも」――モンスター級Z890 Mini-ITXマザーが登場!
2024年12月9日(月)17時0分 ITmedia PC USER
●MSIの白いZ890 Mini-ITX搭載マザーボードがデビュー
白基板モデルはMSIの「MPG Z890I EDGE TI WIFI」だ。10+1+1+1の電源フェーズを備え、PCIe接続のM.2スロットを4基(うち1基はPCIe 5.0対応)搭載している。ネットワークは5G GbE対応の有線LANと、Wi-Fi 7の無線LANが使える。価格は7万3000円前後だ。
黒基板はASUS JAPANの「ROG STRIX Z890-I GAMING WIFI」だ。10+1+2+1の電源フェーズを備え、2基のPCIe 5.0対応M.2スロットや、SATAポートとUSB 2.0ポートを2基ずつ増設できる拡張カード「ROG FPS CARD」、音量つまみなどを搭載した外部ツール「ROG STRIX HIVE II」などが付属する。ネットワークは2.5GbE対応の有線LANとWi-Fi 7対応の無線LANを使える。価格は8万5000円弱だ。
年末に向けて、IntelとAMD環境のハイエンドMini-ITXマザーが充実したことについて、TSUKUMO eX.は「小型マシンを組む需要を刺激しそうで良いですね。DDR5は2本挿しで使う人が多いですし、今回登場したような高機能モデルなら、メインマシンを組むのにネックは少ないですしね」と話していた。
小型マシンに期待が集まる背景には、もう1つある。11月から不安視されているハイエンドGPU不足も関係している様子だ。別のショップは「GeForce RTX 4070 Ti SUPERの在庫も相当厳しくなっています。年末までにあと一回再入荷して終わりらしく、それより上はもう通常の入荷は望めないとも。年末は本来主流どころであるGeForce RTX 4070前後のモデルも取り合いになりそうです」とこぼしていた。
●カーボンファイバー感を前面に出した47gマウスが登場
ASUS JAPANからは、ゲーミングマウスの新作も投入されている。2.4GHzワイヤレスとBluetooth、USBの有線接続に対応した「ROG Harpe Ace Extreme」で、価格は4万6000円弱となる。
形状は「ROG Harpe Ace」シリーズを踏襲しつつ、カーボンファイバーを採用するなどして本体重量を約47gまで軽量化し、ポーリングレートを8000Hzまで高めたのが特徴といえる。光学センサーは最大4万2000dpiまで設定可能な「ROG AimPoint」を搭載する。
入荷したパソコンSHOPアークは「カーボンファイバーを採用したマウスはこれまでもいくつか登場していますが、ここまで素材感を前面に出したマウスは初めてかもしれません。やはり軽いですし、スペックも思い切りハイエンドです。私もほしいと思っていますが、やはり価格が……」と話していた。
ゲーミングマウスは2万円台後半以上の高価格帯モデルも増えているが、4万円を超える製品はまだ珍しい。
●ラピッドトリガー対応レバーレスアケコンがVARMILOから
入力デバイスでは、VARMILOから登場したレバーレスのアーケードコントローラー「FK2」も目立っている。バリエーションは3種類あり、無地のブラックが1万7000円弱、水色系の「Sea Melody」とピンク系の「Sakura」が1万8000円弱となる。
レバーレスアーケードコントローラーとしては、初めてラピッドトリガーに対応しているのが特徴だ。「CHERRY MX Multipointスイッチ」を採用しており、1.5mm(+0.3mm〜−0.2mm)あるキーストロークを0.1mm単位で調節できる。
入荷したパソコンSHOPアークは「指を離そうとした瞬間に入力が切れるようカスタムできるので、コンマ何秒の世界ではより素早い操作が可能になると思います。ただ、これまでのアケコンの入力設定に指がなじんでいると、入力が早く切れすぎて技が出せないといったこともありえます。ラピッドトリガーに慣れるまでに、ある程度の時間が必要になると思います」と話していた。
●Corsairの簡易水冷キットシリーズ新モデルが店頭に並ぶ
冷却パーツでは、Corsairから簡易水冷キット「iCUE LINK TITAN RX RGB LCD」シリーズが売り出されている。価格は360mmラジエーター採用モデル「iCUE LINK TITAN 360 RX RGB LCD」が3万4000円弱、240mmモデルが3万円弱となる。
ポンプヘッドに2.1型のLCDディスプレイ(480×480ピクセル)を搭載し、その周囲にRGB LEDを組み込んだ作りになっている。入荷したTSUKUMO eX.は「iCUE LINKに対応していて、派手なイルミネーションも可能なシリーズですね。その上、Corsair製というところを加味すると、なかなかコストパフォーマンスの高いシリーズだと思います。ブランドをそろえつつ予算を調整したい人に人気が出そうです」と評価していた。