生分解性プラ、5000m超の深海でも微生物が分解 東大など確認「海洋汚染解決に貢献」
OVO[オーヴォ]2024年1月29日(月)15時24分
「しんかい6500」(左)で生分解性プラスチックを深海底に設置する様子(右)
生分解性プラスチックは水深5000メートルを超す深海でも微生物によって分解されるとする研究結果を、東京大、海洋研究開発機構などのチームが、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。深海で新たな分解微生物も発見。プラごみは毎年800万トンも海洋に流出しており、分解されない汎用プラスチックを生分解性プラへ置き換えることが不可欠とされる。チームは「生分解性プラは世界中のいずれの海域でも分解されると考えられ、海洋汚染問題の解決に貢献すると期待される」としている。
東大大学院農学生命科学研究科の岩田忠久教授らは、普通の汎用プラと生分解性プラを、潜水調査船「しんかい6500」などを使って、神奈川県の三崎沖(水深757メートル)や日本最東端の南鳥島沖(同5552メートル)など日本近海の5カ所の深海底に設置。3~14カ月後に引き上げて、重さや形の変化、表面に付着した微生物の解析を行った。
汎用プラは全く分解されていなかったが、生分解性プラの表面には多数の微生物が付着し、時間がたつとともに荒い凹凸ができて分解が進行する様子が観察された。水深が深くなるほど分解速度は遅くなり、水深1000メートルでは同5メートルに比べ5分の1から10分の1、同5000メートルでは約20分の1だった。分解速度の低下は、水圧や水温の変化に加え、微生物の量や多様性が減るのが原因と考えられるという。また、深海から新たな分解微生物を6種類発見。これらは、世界中のさまざま海底堆積物にも生息していることが明らかになった。
生分解性プラは微生物が分泌する酵素によって、最終的に二酸化炭素と水に分解される。汎用プラの代わりに使えば、海洋プラ汚染の抑制になると注目されている。研究には東京大、海洋研究開発機構、群馬大学、製品評価技術基盤機構(NITE)、産業技術総合研究所、日本バイオプラスチック協会が参加した。
東大大学院農学生命科学研究科の岩田忠久教授らは、普通の汎用プラと生分解性プラを、潜水調査船「しんかい6500」などを使って、神奈川県の三崎沖(水深757メートル)や日本最東端の南鳥島沖(同5552メートル)など日本近海の5カ所の深海底に設置。3~14カ月後に引き上げて、重さや形の変化、表面に付着した微生物の解析を行った。
汎用プラは全く分解されていなかったが、生分解性プラの表面には多数の微生物が付着し、時間がたつとともに荒い凹凸ができて分解が進行する様子が観察された。水深が深くなるほど分解速度は遅くなり、水深1000メートルでは同5メートルに比べ5分の1から10分の1、同5000メートルでは約20分の1だった。分解速度の低下は、水圧や水温の変化に加え、微生物の量や多様性が減るのが原因と考えられるという。また、深海から新たな分解微生物を6種類発見。これらは、世界中のさまざま海底堆積物にも生息していることが明らかになった。
生分解性プラは微生物が分泌する酵素によって、最終的に二酸化炭素と水に分解される。汎用プラの代わりに使えば、海洋プラ汚染の抑制になると注目されている。研究には東京大、海洋研究開発機構、群馬大学、製品評価技術基盤機構(NITE)、産業技術総合研究所、日本バイオプラスチック協会が参加した。
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