海洋教育への助成制度と実践事例を紹介する教育者向け「はこだて海洋教育推進会議」を開催しました!
PR TIMES2024年3月29日(金)15時46分
2024年3月23日(土)11時~ <開催場所/金森ホールほか(北海道函館市)>
一般社団法人 Blue Commons Japanは、2024年3月23日(土)、道南エリアの教育関係者と海に興味関心を持つ一般の方を対象にしたシンポジウム「はこだて海洋教育推進会議」を金森赤レンガ倉庫内「金森ホール」で開催しました。当イベントは2部制で、1部のシンポジウムには62名が来場、2部の体験ブースには地元の小学生を中心に380名が来場しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
https://www.hakodate-umi.com/
[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-281dbcec4d3d43acb3e4-0.jpg ]
<イベント概要>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/77920/table/2555_1_2d96f7125414c63f82f7f3c1c6143a94.jpg ]
第1部:シンポジウム~道南地域での事例紹介
近年、教育現場では、ものごとを主体的に考える子どもを育成する手段として、「横断的・総合的な学習や探究的な学習」が求められています。その点で「海」は、環境問題、気象学、生物学、漁業、水産、造船、海運、地理学と様々な切り口を持つことからあらゆる教科と密接につながり合うことができ、三方を海に囲まれた函館、そして海と深く関わりあいながら発展してきた道南地域においては、まさに絶好の学習テーマであると言えます。今回のシンポジウムでは、函館・道南に住む子どもたちが地域への愛着を持つと共に、社会課題の解決や自己の生き方を考えるための資質・能力を育むきっかけになることを願い、道南地域でのさまざまな海洋教育の実践事例や、海洋教育への助成制度とそれを活用した好事例などを紹介しました。
まずは、「はこだて海の教室」の事例発表。この取り組みは、はこだてエリアを「地方における実践型の海洋教育のモデル拠点」とすることを目的に、2019年に市民有志で始動したプロジェクト。企画運営担当者の吉田沙織から、2023年度に実施した「函館朝市ミニ水族館」の運営、「海釣り自然塾」や「子ども海そうアカデミー」など、地域の特色を活かした講座などの事例を発表しました。あわせて、外部講師として企画に関わった各分野の専門家や、講座に参加した教育者や中高生など計8人にもコメントや感想をいただきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-6d5510e2d3f493dc755f-1.jpg ]
「子ども海そうアカデミー」受講生として登壇した小学5年生の石井梨花さんは、講座の中で自作したポスターをステージ上で掲げ、「なぜ函館の海は遊泳禁止なのか疑問を持った。これから自分で調べてみたい」と話しました。中高生が海に潜って海中撮影し、小学生向けの授業を作る講座「海のコミュニケーターになろう」の講師を務めた水中カメラマンの佐藤長明さんは、「海を自分ごとにするには、海に行き、そして潜ってみることが一番」と来場者に語りかけました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-7a25e554282db2eaa4c8-2.jpg ]
続いて、「海のコミュニケーターになろう」に参加した中高生が登壇。自ら海に潜って撮った海中映像・写真を会場に見せながら函館の海の魅力や特徴をプレゼンする「海の授業」を実際に行いました。「函館の昆布生産量はどれくらい?」「どうして函館にはこんなに昆布がある?」といったクイズもあり、意外と知らない地元の海の知識に来場者も感心しきりの様子でした。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-43caf8c6015d16ddc4d8-3.jpg ]
続いて、当法人の代表理事、國分晋吾より「食を通じた海洋教育」の取り組みとして、「函館ブリリアントアクション」や「渚の交番in函館 はこだてみなと大学」での取り組みを紹介。漁獲が急増していたのに食文化がなくほとんど消費されていなかった函館近海のブリに着目してメニュー開発を行ったこと、それを給食などで提供すると共に事前講義を行い、食べてもらうだけでなく背景にある海洋環境の変化を伝える工夫をしていることなどを発表しました。
第1部:シンポジウム~講演
地域での取り組みの発表に続き、海洋教育に取り組む自治体や学校・教育機関向けの助成制度「海洋教育パイオニアスクールプログラム」について、公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所の嵩倉美帆さんから説明を行いました。さらに、北海道と沖縄県で小学校同士が海洋教育を軸に交流している事例をはじめ、全国の具体的な海洋教育の取り組みとその成果を紹介しました。「海は学びの場所にも、題材にもなる。海が身近になくても、どんな教科でも、どんな学校でもできる」との嵩倉さんの言葉に、来場した教育関係者らは興味深く耳を傾けていました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-23141475a0ff2c85757c-4.jpg ]
第2部:交流会
第2部は、会場を「はこだてみなと大学」に移動。日本財団海洋事業部の古谷悠真さんの挨拶で交流会がスタートしました。函館・道南地域の学校教育や海洋教育に関わるさまざまなプレイヤーが集まり、シンポジウムの登壇者たちと交流する中で、具体的な海洋教育の手段や手法に関して多くのアイデアが生まれました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-f6587f429c84633179e9-5.jpg ]
第2部:体験ブース
交流会と同じ会場に、「北海道のおさかな先生/おさかな専門シンガーソングライター」として活動する齊藤いゆさんがプロデュースした「春の魚のタッチプール」をメインとする体験ブースを開設。カレイやカジカ、クリガニ、トラザメにエイなど、近海のさまざまな魚の特性や危険なポイントについて齊藤さんとスタッフが来場者に紹介し、あちこちから子どもたちの歓声が上がっていました。
参加した函館市内在住の小学3年生は「函館の海にこんなにたくさんのお魚がいると思わなかった。初めて生きているお魚をさわって、とっても感動しました」と話してくれました。このほか、中高生が撮影した海中写真の展示や、当法人が考案した粉末調味料「はこだてシーズニング」の試食提供を行い、13時のスタートから終了時刻ギリギリまでたくさんの家族連れが訪れました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-1aa1120df523b55b31bf-6.jpg ]
参加者の声
・STEAM教育など、やりたい、やるべきだと思っていることに海洋教育がピッタリ合うのだと実感しました。改めて全国の事例を個人としても学んでみたいと思いました。
・笹川平和財団さんの話を聞いて、学校レベルでも総合的学習の時間や、探究学習の質を向上させていけることに気づきました。早速、教頭に相談をしてみたいと思います。
・自分たち以外にも、海をフィールドに子どもたちに教育機会を提供したいと思っている人が同じ地域にこんなにもいるとは思いませんでした。まずは繋がるところからはじめて、具体的なアクションに繋げていきたいです。
・親がいなくても体験できる企画が必要だと思う。この経験を機会として、考えていきたいと思う。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 Blue Commons Japan(ブルー コモンズ ジャパン)
URL:https://www.hakodate-umi.com/
活動内容:函館朝市ミニ水族館の運営、海に関連した「子ども向け講座」を実施
[画像8: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-0fa1b70159a1ab472b4d-7.png ]
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
一般社団法人 Blue Commons Japanは、2024年3月23日(土)、道南エリアの教育関係者と海に興味関心を持つ一般の方を対象にしたシンポジウム「はこだて海洋教育推進会議」を金森赤レンガ倉庫内「金森ホール」で開催しました。当イベントは2部制で、1部のシンポジウムには62名が来場、2部の体験ブースには地元の小学生を中心に380名が来場しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
https://www.hakodate-umi.com/
[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-281dbcec4d3d43acb3e4-0.jpg ]
<イベント概要>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/77920/table/2555_1_2d96f7125414c63f82f7f3c1c6143a94.jpg ]
第1部:シンポジウム~道南地域での事例紹介
近年、教育現場では、ものごとを主体的に考える子どもを育成する手段として、「横断的・総合的な学習や探究的な学習」が求められています。その点で「海」は、環境問題、気象学、生物学、漁業、水産、造船、海運、地理学と様々な切り口を持つことからあらゆる教科と密接につながり合うことができ、三方を海に囲まれた函館、そして海と深く関わりあいながら発展してきた道南地域においては、まさに絶好の学習テーマであると言えます。今回のシンポジウムでは、函館・道南に住む子どもたちが地域への愛着を持つと共に、社会課題の解決や自己の生き方を考えるための資質・能力を育むきっかけになることを願い、道南地域でのさまざまな海洋教育の実践事例や、海洋教育への助成制度とそれを活用した好事例などを紹介しました。
まずは、「はこだて海の教室」の事例発表。この取り組みは、はこだてエリアを「地方における実践型の海洋教育のモデル拠点」とすることを目的に、2019年に市民有志で始動したプロジェクト。企画運営担当者の吉田沙織から、2023年度に実施した「函館朝市ミニ水族館」の運営、「海釣り自然塾」や「子ども海そうアカデミー」など、地域の特色を活かした講座などの事例を発表しました。あわせて、外部講師として企画に関わった各分野の専門家や、講座に参加した教育者や中高生など計8人にもコメントや感想をいただきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-6d5510e2d3f493dc755f-1.jpg ]
「子ども海そうアカデミー」受講生として登壇した小学5年生の石井梨花さんは、講座の中で自作したポスターをステージ上で掲げ、「なぜ函館の海は遊泳禁止なのか疑問を持った。これから自分で調べてみたい」と話しました。中高生が海に潜って海中撮影し、小学生向けの授業を作る講座「海のコミュニケーターになろう」の講師を務めた水中カメラマンの佐藤長明さんは、「海を自分ごとにするには、海に行き、そして潜ってみることが一番」と来場者に語りかけました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-7a25e554282db2eaa4c8-2.jpg ]
続いて、「海のコミュニケーターになろう」に参加した中高生が登壇。自ら海に潜って撮った海中映像・写真を会場に見せながら函館の海の魅力や特徴をプレゼンする「海の授業」を実際に行いました。「函館の昆布生産量はどれくらい?」「どうして函館にはこんなに昆布がある?」といったクイズもあり、意外と知らない地元の海の知識に来場者も感心しきりの様子でした。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-43caf8c6015d16ddc4d8-3.jpg ]
続いて、当法人の代表理事、國分晋吾より「食を通じた海洋教育」の取り組みとして、「函館ブリリアントアクション」や「渚の交番in函館 はこだてみなと大学」での取り組みを紹介。漁獲が急増していたのに食文化がなくほとんど消費されていなかった函館近海のブリに着目してメニュー開発を行ったこと、それを給食などで提供すると共に事前講義を行い、食べてもらうだけでなく背景にある海洋環境の変化を伝える工夫をしていることなどを発表しました。
第1部:シンポジウム~講演
地域での取り組みの発表に続き、海洋教育に取り組む自治体や学校・教育機関向けの助成制度「海洋教育パイオニアスクールプログラム」について、公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所の嵩倉美帆さんから説明を行いました。さらに、北海道と沖縄県で小学校同士が海洋教育を軸に交流している事例をはじめ、全国の具体的な海洋教育の取り組みとその成果を紹介しました。「海は学びの場所にも、題材にもなる。海が身近になくても、どんな教科でも、どんな学校でもできる」との嵩倉さんの言葉に、来場した教育関係者らは興味深く耳を傾けていました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-23141475a0ff2c85757c-4.jpg ]
第2部:交流会
第2部は、会場を「はこだてみなと大学」に移動。日本財団海洋事業部の古谷悠真さんの挨拶で交流会がスタートしました。函館・道南地域の学校教育や海洋教育に関わるさまざまなプレイヤーが集まり、シンポジウムの登壇者たちと交流する中で、具体的な海洋教育の手段や手法に関して多くのアイデアが生まれました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-f6587f429c84633179e9-5.jpg ]
第2部:体験ブース
交流会と同じ会場に、「北海道のおさかな先生/おさかな専門シンガーソングライター」として活動する齊藤いゆさんがプロデュースした「春の魚のタッチプール」をメインとする体験ブースを開設。カレイやカジカ、クリガニ、トラザメにエイなど、近海のさまざまな魚の特性や危険なポイントについて齊藤さんとスタッフが来場者に紹介し、あちこちから子どもたちの歓声が上がっていました。
参加した函館市内在住の小学3年生は「函館の海にこんなにたくさんのお魚がいると思わなかった。初めて生きているお魚をさわって、とっても感動しました」と話してくれました。このほか、中高生が撮影した海中写真の展示や、当法人が考案した粉末調味料「はこだてシーズニング」の試食提供を行い、13時のスタートから終了時刻ギリギリまでたくさんの家族連れが訪れました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-1aa1120df523b55b31bf-6.jpg ]
参加者の声
・STEAM教育など、やりたい、やるべきだと思っていることに海洋教育がピッタリ合うのだと実感しました。改めて全国の事例を個人としても学んでみたいと思いました。
・笹川平和財団さんの話を聞いて、学校レベルでも総合的学習の時間や、探究学習の質を向上させていけることに気づきました。早速、教頭に相談をしてみたいと思います。
・自分たち以外にも、海をフィールドに子どもたちに教育機会を提供したいと思っている人が同じ地域にこんなにもいるとは思いませんでした。まずは繋がるところからはじめて、具体的なアクションに繋げていきたいです。
・親がいなくても体験できる企画が必要だと思う。この経験を機会として、考えていきたいと思う。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 Blue Commons Japan(ブルー コモンズ ジャパン)
URL:https://www.hakodate-umi.com/
活動内容:函館朝市ミニ水族館の運営、海に関連した「子ども向け講座」を実施
[画像8: https://prtimes.jp/i/77920/2555/resize/d77920-2555-0fa1b70159a1ab472b4d-7.png ]
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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