フェラーリF1、シェルの協力の下、エンジン出力を大幅に向上。信頼性には懸念も、メルセデス方式で積極的に戦うか
スクーデリア・フェラーリは、燃料およびオイルパートナーであるシェルの協力のもと、2022年シーズンへの準備を順調に進めているようだ。
2022年F1では、1.6リッターV6ターボハイブリッドの規則は継続され、パワーユニット(PU)については大きな変更はないが、燃料はバイオエタノールの割合が10パーセントに引き上げられた『E10燃料』に切り替わる。これによりICE(エンジン)のパワーが20bhpほど低下するものと考えられている。
2021年からフェラーリとシェルはこれについての対策に取り組み、すでにパワーロスをすべて取り戻すことができたと、スクーデリアの関係者は認めている。
チーム代表マッティア・ビノットは、「2022年最初の時点からメルセデスおよびレッドブルと対等に戦えると考えるのは甘すぎる」と発言した。しかしながら、シャシーのCFDおよび風洞のデータ、パワーユニットのダイナモ上のデータは、ある程度楽観視することが可能な根拠を与えるものだと考えられている。
2022年F1には新たな技術レギュレーションが導入され、すべてのチームが独自の解釈でニューマシンの設計を行うため、シャシーについて力関係を予測することは難しい。しかしフェラーリは、パワーユニットに関しては強い自信を持っている。2021年クリスマス前の時点で、3月のホモロゲーション時の目標として定めた出力の値を超えていたというのだ。
“スーパーファスト”と呼ばれる新エンジンの出力の大幅な向上を助けているのは、シェルが開発した新しいバイオ燃料と、パワーユニット責任者エンリコ・グアルティエリの右腕として働くウォルフ・ジマーマンのチームが取り入れた大胆なアイデアであると、フェラーリ関係者は明かしている。
スクーデリアはパワーユニットのパフォーマンスは期待以上の進歩を遂げていると考えているが、一方で信頼性にはまだ懸念を感じている。1シーズンを、エレメント交換によるペナルティを避けて乗り切れると自信を持てるレベルではないためだ。
しかしフェラーリ内では、規則で定められた基数を超えたパワーユニット交換を行うことになっても、シーズン序盤からパワーユニットのパフォーマンスを積極的に利用していくという意向が強まってきている。メルセデスが2021年に証明したとおり、高いパフォーマンスがあれば、エンジンペナルティを戦略的に乗り切っていくことが可能であるからだ。
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