ミハエル・シューマッハーがドライブした『ジョーダン191』、2月にパリで再度オークションに出品
F1のコアなファンは『ジョーダン191』を、これまでF1のグリッドを飾ったうちで最も美しいマシンのひとつと呼ぶ。そう呼ばれるにふさわしいこのマシンを手にできたら、歴史的なF1マシンのコレクターであるならば、喜びで輝くばかりになるだろう。
シャシー番号191/6は、ミハエル・シューマッハーが1991年にスパ・フランコルシャンでF1デビューを果たした際に乗っていたマシンだ。このマシンが2月2日にパリのボナムスでオークションにかけられる。
この美しいマシンが売りに出されるのは、この2年足らずのうちで2度目となる。2021年6月、このシューマッハーのジョーダンは完全な走行可能状態を維持したまま、ヒストリックカーディーラーのSpeedmaster Carsにより125万ポンド(約1億9000万円)で売却された。その取引の数カ月後、このマシンはミック・シューマッハーがステアリングを握り、シルバーストンサーキットに姿を現した。この走行会の様子は当時『Sky Sports F1』により中継された。
しかし何らかの理由により、ジョーダン191/6の現オーナーはマシンをたった1年半保有したのみで売りに出すことにした。ゲイリー・アンダーソンがデザインしたこの優雅な曲線美に満ちたマシンを、ボナムスは推定で140万ユーロから200万ユーロ(約2億円から2億8400万円)と評価している。
スパ・フランコルシャンでのシューマッハーのF1デビュー戦は、残念なことに数百メートル走ったところで終わりを迎えた。クラッチに問題が発生し、シューマッハーはラディオンのてっぺんでマシンを止めざるを得なかった。
しかしその日、チームメイトであるアンドレア・デ・チェザリスが力強い走りをみせた。マクラーレンのアイルトン・セナに1秒差までタイムを詰め、ついにセナを捉えるに至り、チームは逆転優勝の期待に胸を膨らませた。だがエンジンが過熱しすぎたことでデ・チェザリスの猛追も万事休すとなった。あと残り3周というところでデ・チェザリスはリタイアした。
「このジョーダン・フォード191は、簡単に言えば、F1世界チャンピオンに7回輝いたミハエル・シューマッハーがデビュー戦で乗ったというばかりでなく、あの1991年のベルギーGPでデ・チェザリスが圧巻の走りをしたこと、またチーム7UPジョーダンが誰もを驚かせる素晴らしいデビューシーズンを飾ったということに対する、走る記念碑でもある」とボナムスはコメントした。
また、このマシンは2018年に『The Daily Telegraph』により、史上最も美しいF1マシンに選ばれている。
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