MotoGP初のブリーラムテスト開幕。初日はクラッチローが最速。中上もトップから1秒以内と好調維持

AUTOSPORT web2018年2月17日(土)0時16分

 タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットでMotoGPのオフィシャルテストが3日間の日程で開幕。初日はカル・クラッチロー(ホンダ)がトップとなった。


 今年、MotoGPが初開催されるタイ。ブリーラムは首都バンコクから北東400kmに位置するコースで、2015年からスーパーバイク世界選手権(SBK)が開催されている。


 MotoGPライダーにとっては全員が初走行のコース。マシンセットアップもギアレシオを合わせるところから始めなければならないなど、初日でどんなタイムが記録されるのかが注目された。


 初日はドライコンディションで行なわれ、現地時間の午前9時30分にスタート、午後5時30分まで8時間の走行枠が設けられた。


 開始40分すぎの10時11分にダニ・ペドロサ(ホンダ)が1分32秒783を記録、この時点で昨年のSBKのスーパーポール2で記録された1分32秒957を更新する。


 その後、10時19分にマルク・マルケス(ホンダ)が1分32秒333を記録。その7分後にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が1分32秒291とタイムを更新するが、10時50分すぎにマルケスが2周連続でファステストを更新、1分31秒742を記録する。


 しかし、10時57分にはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が1分31秒738を記録。さらに約30分後には再びマルケスがトップに立ち、1分31秒428を記録する。


 ドビジオーゾもその約4分後には1分31秒390を記録して逆転するが、マルケスが12時7分すぎに1分30秒台に突入、1分30秒912を記録する。昼過ぎになって各ライダー、ランチブレイクに入り、リーダーボードトップの座をマルケスがキープした。


 残り1時間半となった16時すぎごろから各ライダーがコースにで始めると、16時44分にクラッチローが1分30秒797をたたき出し、これが初日のトップタイムとなった。


 クラッチローは転倒を喫したものの、トータル11度のコースインで70周を周回すると、1分31秒台を12回、1分30秒台を1回記録した。


 2番手に1分30秒809でアレックス・リンス(スズキ)が続いた。リンスは12度のコースインで70周を回り、1分31秒台を14回、1分30秒台を2回記録して、0.012秒差の2番手。終了15分前の17時15分ごろに自己ベストを記録した。


 マルケスは12度のコースインで78周を周回、1分31秒台を最多の22回、1分30秒台を最多の4回記録して、0.115秒差の3番手となった。

ブリーラムオフィシャルテストに登場したドゥカティの新型フェアリング


 ドビジオーゾが1分30秒945で4番手に続いた。ドビジオーゾはドゥカティが準備した新しいフェアリングをテスト。11度のコースインで60ラップを周回すると、1分31秒台を13回、1分30秒台を1回記録している。


 5番手に1分30秒960でダニ・ペドロサ(ホンダ)。ペドロサは転倒を喫したが、大きなダメージはなく、11度のコースインで75ラップを周回すると、1分31秒台を10回、1分30秒台を1回記録した。


 本日誕生日を迎え、39歳となったバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は12度のコースインで74周を周り、1分31秒台を9回記録して、1分31秒189で8番手となった。


 9番手に1分31秒235でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、10番手に1分31秒246でホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が続き、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は1分31秒294で11番手。ヨハン・ザルコ(ヤマハ)はYZR-M1の2016年型シャシーを使用し、1分31秒305で12番手で初日を終えた。


 中上貴晶(ホンダ)は12度のコースインで最多の87周を周回、1分31秒台を3回記録し、15時15分すぎの55周目に記録した1分31秒692がベストラップ。ルーキートップの17番手で初日を終えた。


 ハビエル・シメオン(ドゥカティ)は転倒でマシンにダメージを負ったが、シメオン本人に大きなケガはなく、1分32秒720で22番手となった。


 セパンテストでの負傷により、ポル・エスパルガロ(KTM)は今回のテストを欠場。代わって、テストライダーのミカ・カリオ(KTM)がテストプログラムを担当し、1分32秒749で23番手となった。


 昨年シーズン終盤からの体調不良により今シーズンの欠場を決めたジョナス・フォルガー(ヤマハ)の代役として、今回のテストに参加したハフィス・シャーリン(ヤマハ)はMotoGPマシンを初ライド、初コースという条件のなか、トップから2秒368遅れの1分33秒165がベストラップとなり24番手で初日を終えた。


 以下、MotoGPタイオフィシャルテスト初日のタイム結果。


■MotoGPブリーラムオフィシャルテスト初日タイム結果












































































































































































































Pos.No.RiderTeamMotorcycleTime
135C.クラッチローLCRホンダ・カストロールホンダ1’30.797
242A.リンスチーム・スズキ・エクスタースズキ1’30.809
393M.マルケスレプソル・ホンダ・チームホンダ1’30.912
44A.ドビジオーゾドゥカティ・チームドゥカティ1’30.945
526D.ペドロサレプソル・ホンダ・チームホンダ1’30.960
69D.ペトルッチアルマ・プラマック・レーシングドゥカティ1’31.003
743J.ミラーアルマ・プラマック・レーシングドゥカティ1’31.044
846V.ロッシモビスター・ヤマハ・MotoGPヤマハ1’31.189
929A.イアンノーネチーム・スズキ・エクスタースズキ1’31.235
1099J.ロレンソドゥカティ・チームドゥカティ1’31.246
1125M.ビニャーレスモビスター・ヤマハ・MotoGPヤマハ1’31.294
125J.ザルコモンスター・ヤマハ・テック3ヤマハ1’31.305
1353T.ラバットレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1’31.523
1419A.バウティスタアンヘル・ニエト・チームドゥカティ1’31.525
1541A.エスパルガロアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1’31.662
1645S.レディングアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1’31.685
1730中上貴晶LCRホンダ・イデミツホンダ1’31.692
1817K.アブラハムアンヘル・ニエト・チームドゥカティ1’31.698
1921F.モルビデリエストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDSホンダ1’31.729
2038B.スミスレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングKTM1’31.741
2112T.ルティエストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDSホンダ1’32.716
2210X.シメオンレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1’32.720
2336M.カリオKTM・テスト・チームKTM1’32.749
2455H.シャーリンモビスター・ヤマハ・MotoGPヤマハ1’33.165


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