小椋藍、リヤのソフトタイヤに好感触得られず「僕にはあまり効果がなく苦戦した」/第6戦フランスGP 初日
2025年5月10日(土)6時3分 AUTOSPORT web

5月9日、2025年MotoGP第6戦フランスGP MotoGPクラスの初日のル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)はプラクティスを16番手で終えた。
前戦スペインGPの翌日に実施されたヘレス公式テストを経て、乗り込んだ第6戦フランスGP。小椋は事前に「ラップタイムを伸ばす上で各セクターをしっかりと理解することがとても重要で、それが出来ればかなり競争力を発揮できると思っています」と意気込みを語っていた。
そんな小椋は、迎えた初日のフリー走行1回目から好走を披露した。まずフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤを装着して走り始め、着実に自己ベストを縮めていく。2度目のランでは1分32秒295の15番手につけていたが、残り10分頃からリヤのミディアムタイヤのみを新品に変えて最後のランへ。
すると、自己ベストを1分31秒404にまで縮めて3番手に浮上。その後、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)とブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)のタイム更新によって順位を下げることとなったが、最終的に5番手でこの日をスタートさせた。
続く、プラクティスでは午前とは異なりフロントにハード、リヤにソフトのタイヤを履いてアタックを開始。序盤はトップ10入りする場面もあったが、残り37分頃に7コーナーでクラッシュを喫してしまう。幸い大事には至らず、その後もフロントとリヤともに新品のソフトタイヤを2セット使用してアタックへと臨むが、なかなか自己ベストを更新できていなかった。他のライダーたちのタイム更新によって、一時は17番手まで順位を下げることに。
残り5分ほどで最後のランに出ると、1分31秒165まで短縮することに成功するも、トップとは1.310秒も差があった。その後はタイムアップを図ることができず最終的に16番手で終えることとなり、土曜日に行われる予選はQ1から挑むことに。今回の舞台ル・マンは小椋にとってあまり得意なサーキットではないようだが、昨年のMoto2では好走を見せていただけに期待がかかる。翌日行われる予選、スプリントでどこまでレベルアップできるだろうか。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(FP1:5番手、プラクティス:16番手)
「今日はあまりいい1日ではありませんでした。午前中のセッションはまずまずでしたが、午後はリヤのソフトタイヤでのフィーリングがあまり良くありませんでした。他のライダーはリヤのソフトタイヤで少し有利な状況のようですが、僕にはあまり効果がなくてタイムアタックに苦戦しました。午後のクラッシュはル・マンの典型的なクラッシュで、7コーナーのストレートでのブレーキングでフロントを失ってしまいました。特にひどいクラッシュではありませんでした。その後は自信の問題だったので、明日またトライします」