ラッセル、フェラーリとマクラーレンを警戒「間違いなく今のメルセデスは彼らより劣っている」
スペイン・バルセロナでの2022年F1プレシーズンテスト2日目、メルセデスは午前にルイス・ハミルトン、午後にジョージ・ラッセルを走らせ、ニューマシン『W13』のテストを行った。
ハミルトンは40周を走り、1分22秒562(C2タイヤ)で16人中16番手、ラッセルは66周のなかで1分20秒537(C3タイヤ)を記録し、4番手となった。
トラックサイドエンジニアリングディレクター、アンドリュー・ショブリンによると、ハミルトンが担当した午前セッションにはいくつか問題が発生していたということだ。
「ルイスが走った午前セッションでは、データロギングの問題に見舞われ、作業開始が遅れ、スムーズにいかなかった」とショブリンは言う。
「さらに、全体的にバランスの問題に悩まされた。原因の一部は試していたセットアップアイテムであり、ハード寄りのタイヤを履いていたことでもあったと思う。何回かのランを重ねた後、残念ながらセンサーの問題が出て、パフォーマンス関係の作業をすることができなかった。そのため、修復のため、早めにランチタイムに入った」
「午後のジョージは、比較的有意義なセッションを送ることができた。有益なセットアップ解析を行い、タイヤプログラムもいくつか完了した」
「パフォーマンスの面で、まだ多くの課題が残っている。しかし走行するたびに学習しており、それが速さの向上につながっていくはずだ。明日はさらに多くのセットアップ作業を行い、今年のソフト寄りのタイヤコンパウンドのテストを初めて行う予定だ。忙しい一日になるだろう」
ラッセルは、現時点で、フェラーリとマクラーレンの速さが印象的だと語っている。テスト初日はマクラーレンのランド・ノリス、2日目はフェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。
「面白いものが見えてきた。それがテストというものだ」とラッセルが語った。
「すごく速そうなチームがあるね。赤いチーム(フェラーリ)とオレンジのチーム(マクラーレン)は特に、かなり競争力が高そうだ」
「明日どうなるか、そして、今回のテストとバーレーンの間に何ができるかを見てみよう」
フェラーリやマクラーレンと比較してのメルセデスのパフォーマンスを聞かれたラッセルは、「僕たちの方が優れているということはない。それは間違いないよ」と答えた。
「彼らは物事をうまくコントロールしているように見える。すべてをうまく制御していて、とても強そうだ。燃料をあまり積んでいないときも、たくさん積んだときもね。タイヤマネジメントの面でもそうだ」
「それぞれのチームが違う(走行)プログラムに従って動いている。それでも、すべてのランの平均から見て、現時点で僕たちが彼ら(フェラーリとマクラーレン)よりも劣っていることは分かる」
「今後の成り行きを見ていこう。チャンピオンシップの行方はバルセロナ冬季テストで決まるわけじゃない。それでも、興味深い2日間だったのは間違いない」
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