BMW、ドコモとの協業で日本初の5G/コンシューマeSIMに対応したコネクテッドカーサービスを開始

AUTOSPORT web2022年3月9日(水)20時3分

 クロスオーバースタイルの『BMW iX』や、既存の4ドアクーペボディをまとう『BMW i4』など、相次いでフル電動モデルの投入を進めるBMWは、この3月1日より日本初となる5GとコンシューマeSIMに対応したコネクテッドカーサービスを開始すると発表。まずは前述のモデルに対し、5GモジュールとコンシューマeSIMを搭載し、モバイル通信を利用可能にする仕組みが提供される。


 2018年12月時点で、ドイツ本国のBMWグループとNTTドコモは、クルマへのコンシューマeSIM搭載における協業と技術的検討を開始しており、3年弱の時を経て初めて、コネクテッドカーとしてドコモの既存プランを活用するサービスを開始した。


 これにより、現在のスマートフォンで利用中の電話番号や料金プランを、そのままBMWの車両で音声通話やデータ通信として使うことができ、スマートフォンとBMWの車両をBluetoothで接続することなく車内での音声通話およびインターネット通信が利用可能となるなど、より快適な通信環境が整う。


 これらの通信は、ドコモのワンナンバーサービスとして、ひとつの電話番号をスマートフォンとアクセサリ端末で共有し、アクセサリ端末での音声通話やデータ通信を月額550円(税込)で利用できるオプションサービスが基本になる。


 従来から『BMW iX』と『BMW i4』にはテレマティックス・サービスに加え、ドライビング・アシスト・システム、モバイル・デバイスの接続、エンターテイメントの提供、トラフィック・サービスも含むBMWコネクテッド・ドライブ用のeSIMが搭載されているが、これに加えて今回はドコモ用のサービスで利用するコンシューマeSIMと5Gモジュールを搭載し、高速通信の5Gにも対応した。


 現代のSIMフリー・スマートフォンでも主流となりつつある複数のSIMを同時並行で使用するDSDA(Dual-SIM-Dual-Active)の技術を採用し、BMWコネクテッド・ドライブの通信に加え、ユーザー自身の音声通話やデータ通信も車両を経由して利用することが可能に。 また、コンシューマeSIMを活用した5G対応の車内向けWi-Fiのセットアップもでき、車内においてスマートフォンやタブレット端末などを最大10台までWi-Fiに接続し、5G高速データ通信の利用が実現する。


 このサービスは、前述のとおりドコモのワンナンバーサービスの契約と同時にBMWが提供するMy BMWアプリまたはBMWポータルサイトにBMW IDでログイン後、表示されたドコモのサイトにdアカウントでログインし、BMW IDとdアカウントを連携させることで使用可能となる。


 このBMW IDとdアカウントの連携により、個人で購入した車両だけでなくレンタカーやカーシェアなどで、『BMW iX』や『BMW i4』に乗車する際にも使用することができるという。


 今後発売される他のモデルもこのサービスに対応する予定で、一部のモデルでは、ソフトウェア・アップデートによる対応も予定されている。

今回はドコモ用のサービスで利用するコンシューマeSIMと5Gモジュールを搭載し、高速通信の5Gにも対応した
ひとつの電話番号をスマートフォンとアクセサリ端末で共有するワンナンバーサービスを利用する


BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW Japan公式サイト:http://www.bmw.co.jp

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