フェラーリF1は予選もレースペースも改善「マシンはドライブも予測もしやすくなった」と代表。開発面にも影響
フェラーリF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、成功に我を忘れるような人物ではなく、F1第3戦オーストラリアGPでカルロス・サインツとシャルル・ルクレールが彼に初めての1-2フィニッシュをもたらした後も、しっかりと地に足をつけたままであり、「マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)に問題がなければ彼に何ができていたか分からないし、実際それは決して分からないことだ」と主張した。
バスールは「私はレッドブルのパフォーマンスにはまったく集中していない。我々のマシンのパフォーマンスに集中している」と明言し、この12カ月間にチームが成し遂げた進歩について念を押した。前任者がすべて設計したマシンを受け継いだバスールは、SF-23のレースペースの不足に愕然としたが、今では次のように指摘している。
「我々は大きな一歩を踏み出した。おそらく1ラップを基準にすればそれが事実だ。昨年の1ラップのペースはかけ離れていたが、我々は大きな一歩を踏み出した」
バスールによると、予選とレースペースのバランスがよくなった理由は次のとおりだ。
「ふたつのコンパウンド間、またはスティントとスティントの間の一貫性が重要だ」
「もうひとつには、マシンははるかにドライブしやすく、予測しやすくなっている。ちなみにドライバーにとってもそうなっているし、開発するにあたってもはるかに容易だ。そして昨年と比較して最も大きく前進したことは、簡単にできるとは考えていないが、週末のかなり早い段階でマシンをよく読みとれているということだ」
しかしバスールは、SF-24の開発に向けた最善の方向性が何であるか、チームがそれを完全に理解していると考えているかと尋ねられると、慎重に回答した。バスールにとって確かになっていることは、このマシンは昨年のシャシーよりもはるかに予測可能であり、それは常に非常によい兆候であるということだ。
「昨年の主な問題は、マシンが非常にドライブしにくかったことであったのは事実だ。レースでは激しくプッシュするたびにミスをしてタイヤにダメージを与えてしまい、負のスパイラルに陥ってしまった」
「今年ははるかに簡単になっていると思う。ドライバーの視点から読み取り、限界がどこにあるのかを知り、その限界をわずかに下回るに留めるということだ」
「また、タイヤマネジメントをしなければならないときもはるかに容易になり、昨年よりもずっと制御できるようになっている。昨年は少々サバイバルモードになっていたため、すぐにタイヤをダメにしていた」
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