ル・マン24時間主催者、水素カーによるサルト・サーキットでのデモンストレーション開催を発表
伝統のル・マン24時間レースを主催するACOフランス西部自動車クラブは、今季2024年の同レーススタート前に、『H24』プロトタイプを含む複数台のクルマを使用したハイドロゲン(水素)・デモンストレーションを実施することを明らかにした。
この発表によると、92回の開催を数えるフランスの耐久クラシック・フェスティバルの一環として、「いくつかのコンペティション用水素プロトタイプカー」が現地15日(土)12時から13時の間にサルト・サーキットに持ち込まれるという。
以前から水素燃料電池車(FCV)のレーシングカー開発に力を入れているACOは、この時間帯に燃料電池車と水素エンジン搭載車のデモンストレーションを行いたい考えだ。現在のところデモランに参加することが確認されているのは、同組織が研究に用いているH24だ。
H24はモータースポーツにおける水素の利用を促進することを目的としたACOの“ミッションH24”プログラムの一環として、FCVベンチャーのグリーンGTとともに開発された試作車だ。2020年に登場した同車はミシュラン・ル・マン・カップへの出場などを通じさまざまなテストを重ね、2022年にはサルト・サーキットで最高時速290.8キロを記録。昨年のル・マン100周年記念大会でもレースに先立って行われたトラックプログラムの一環としてサーキットに登場した。
『H24 EVO(エボ)』と名付けられた歴代3代目となるH24の後継モデルは、2025年1月にトラックテストを開始することを目標に開発が進められている。このため同車は今年6月のル・マンではコースを走らないが、イベント内で展示される予定だ。
デモンストレーション走行に参加する残りのマシンは、今後数週間のうちにアナウンスされることとなっている。
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