水原氏の違法賭博問題で大谷翔平の“無実”を米連邦捜査局が認める 米メディアが報道「オオタニはスキャンダルの被害者」
いまだ波紋を広げていた水原氏の賭博騒動において、大谷の無実は証明されようとしている。(C)Getty Images
世間を大いに驚かせた騒動はひとつの局面を迎えたのかもしれない。
現地時間4月10日、米メディア『TMZ』など複数の現地メディアが、米連邦捜査局が大谷翔平(ドジャース)の水原一平元専属通訳による違法賭博問題において、同選手側が「詐欺の被害者である」という最終的な決断を下したと報じた。
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この問題は、「ギャンブル依存症だった」(米スポーツ専門局『ESPN』より)という水原氏が米連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカー(賭け事の取扱業者)にギャンブルで負債をつくり、大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)を送金していたことが発端だった。
当初、『ESPN』のインタビューで「翔平は事実に喜んではいなかったが、私がこれからギャンブルをしないよう助けると言った」と語った水原氏は、大谷本人が口座にアクセスし、自身の借金を肩代わりしたと告白。
しかし、大谷側がこれを否定した直後に発言を撤回。大谷本人も3月25日に開かれた声明発表会見で「僕自身、何かに賭けたり、スポーツイベントに賭けたり、頼んだこともないですし、送金を依頼したこともありません」と釈明していた。
水原氏の証言が二転三転した点や、違法賭博の胴元へと渡された巨額資金をめぐる流れが不透明だったことから、大谷に対する疑義は完全に晴れてはいなかった。
そうしたなかで、「ショウヘイ・オオタニは賭博スキャンダルの被害者だった。通訳を起訴へ」と銘打った記事を掲載した『TMZ』は、法執行機関の関係者の証言として、「米連邦捜査当局はドジャースのスターであるオオタニが、元通訳であったイッペイ・ミズハラ計画に関与していなかっただけでなく、詐欺の被害者だったと結論付けた」と大々的に伝えた。
さらに「オオタニは会見で釈明した通り、ギャンブルでの借金について全く知らされておらず、ミズハラは知らないうちにオオタニの口座の一つから横領をしていた」と強調した同メディアは、こうも論じている。
「我々の情報筋によると、米連邦捜査当局はオオタニがいかなる不正行為にも関与しておらず、違法賭博やそれを仕切る胴元との関わりも一切なかったと結論づけた。関係者の証言では、ミズハラは近日中に起訴され、オオタニの疑いは完全に晴らされるようだ」
なお、今後も水原氏に対する捜査は続くと見られ、その過程で大谷に何らかの調査が入る可能性はありそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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