2022年型マシンの開発に力を注ぐアルファロメオF1。今季のアップデートは第2戦が最後か
アルファロメオ・レーシング・オーレンのテクニカルディレクターを務めるヤン・モンショーは、チームの開発の焦点を完全に2022年型マシンに移すことがすでに決まっており、2021年シーズンの残りのレースについては、アップグレードはほとんどないだろうと明かした。
チームの取り組みが2022年に向けたものへと完全に切り替わるタイミングはいつなのかとドイツメディアの『Auto Motor Und Sport』が尋ねたところ、モンショーは「すでに切り替わっている」と答えた。
「C41にはイモラ(第2戦エミリア・ロマーニャGP)でアップグレードを投入するつもりだ。それ以上はないだろう。ヒンウィル(にあるファクトリー)の開発部門の時計は、2022年に向かっている」
「我々がイモラに持ち込むアップデートは、2〜3週間前に完成していた。いくつかのアップデートを予定しているが、我々はそれでうまくやっていかなければならない。エンジニアたちは今、2022年のプロジェクトに追われている」
モンショーは、テストが制限されていることやフリー走行の時間が短縮されたことで、グリッド上のどのチームも今年のマシンにとって重要な問題点を見つけること、そしてそれを改善するための時間を確保することが難しくなるだろうと考えている。
「我々は最終的にシステムを崩壊させるものではなく、重要な改善をもたらすことのできるパッケージを用意したい」
「スタッフたちはマシンからベストを引き出せるように集中しなければならない。下手にマシンを1時間いじくっても、どこにもたどり着かないだろう」
モンショーによれば、ファクトリーに戻ってからも、アイデアを練るための自由時間はほとんどないという。
「2022年のことに集中しているというのは秘密ではない。彼らは他のプロジェクトから戻り、アイデアを出して、風洞に向かわなければならない。そうでなければ、我々が5秒速くなることはないだろう」
「そうでないと2022年のプロジェクトに非常に深刻な影響が出て、(プロジェクトは)たぶん中断してしまう。多大な努力をしても、0.1秒以上速くなるということも証明されていない」
またモンショーは、2017年に規則が大きく見直された際にチームは苦戦したが、それがその後のシーズンで低迷した原因のひとつであると話した。
「ザウバーのストーリーを見ればわかる。2017年は規則が大幅に変更された。様々な理由で、当時のチームはきちんと仕事をすることができなかった」
「マシンは他のチームよりも4.5〜5秒遅かったが、我々まはだそれに苦しんでいる。これらの規則のもとで、もしハンディキャップをもってスタートすれば、それでおしまいだ。もう一度彼らに追いつくことはできない」
「我々にとっては、大きく異なる規則のもとでも最初のマシンが中団にいることが非常に重要だ。そうすればもはや大きなハンディキャップはない。そしてそれは今後数年間、我々が常に最下位や最下位から2番目にならないよう必死に頑張るのではなく、中団の上位につけるようになるという希望をかき立てることになる」
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