撤退も検討したヒョンデ、遺族と協議しWRCクロアチア出場を決定。ブリーンを称える特別カラーで参戦へ
4月17日、ヒョンデ・モータースポーツは今週末のWRC世界ラリー選手権第4戦『クロアチア・ラリー』の開催を前に声明を発表し、4月20日(木)から始まる今季初のフルターマック(舗装路)ラリーに特別なカラーリングを施した2台の『ヒョンデi20 Nラリー1』を投入することを明らかにした。
クロアチア・ラリーに向けて、ヒョンデは当初ティエリー・ヌービル、エサペッカ・ラッピ、クレイグ・ブリーンの3台体制で参戦する予定だった。しかし、先週13日(木)に行われたプレイベントテストにおいて悲運なアクシデントが発生。ヒョンデi20 Nラリー1をドライブしていたブリーンが命を落とす事態となってしまった。
この悲劇的な事故を受け、韓国車メーカーはクロアチア・ラリーからの撤退も視野に入れ関係者と協議、検討を重ねてきた。この話し合いの中で、ブリーンの家族やコドライバーを務めていたジェームス・フルトンらが、チームがブリーンに敬意を表してクロアチアで競争することを望んでいることが確認されたため、継続参戦が決定している。
なお前述のとおり、ラリーに出場するのは2台のみとなり、ヌービルとラッピのクルマには、アイルランドの国旗の色を象徴するトリビュートカラーが施されることが明らかにされた。ヒョンデ・モータースポーツのシリル・アビテブール代表は3台目について、「ブリーンへの敬意を示す印としてエントリーを撤回した」と説明した。
また、シリーズはFIA国際自動車連盟と協力し、ブリーンが使用していたゼッケンナンバー『42』を2023年シーズンの残りの期間に限り“欠番”とすることを決定している。
WRCへの参戦継続を発表したヒョンデ・モータースポーツのアビテブール代表は、17日に発表された声明において次のように述べている。
「すべてのステークホルダーとともにラリーに参加するか否かを慎重に検討した結果、クロアチア・ラリーに参加することを決定した。我々はクレイグを偲び、彼のラリーへの情熱と競争心を称えるためにこれを行う」
「私たちは2台のマシンをエントリーする一方、彼に敬意を表して3台目のエントリーを撤回する。2台のクルマはクレイグとその家族、友人、ファンのために特別なカラーリングで走ることになる」
「クレイグのレガシーを尊重する最善の方法は、エントリーを取りやめることではないことは、関係者全員と話していて明らかだった。私たちは、亡くなったチームメイト、友人、そして素晴らしい競争相手を気にかけながらこのラリーに参加する」
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