南野拓実は先制弾に関与も…モナコが9戦ぶり黒星、PSGのリーグ・アン3連覇が決定

サッカーキング2024年4月29日(月)4時7分

南野拓実がフル出場したモナコはリヨンに競り負け [写真]=Getty Images

 リーグ・アン第31節が28日に行われ、リヨンとモナコが対戦した。

 日本代表FW南野拓実が所属するモナコは、ここまで30試合を消化し17勝7分6敗の成績で勝ち点「58」を獲得。首位パリ・サンジェルマン(PSG)との差は開いているものの、3位ブレストにも「5」ポイント差をつけ、2位の座を堅持している。リーグ戦5連勝を目指す今節は、過去7度の優勝を誇る名門リヨンと激突。シーズン序盤は極度の不振に陥ったものの、12月以降は盛り返し、現在は9位につけている。なお、この試合でモナコが引き分け以下に終わった場合、PSGの優勝が確定することとなる。

 試合開始からわずか23秒でスコアが動く。ドリブルで中央を持ち上がったマグネス・アクリウシェがボックス内左へ展開し、走り込んだ南野がダイレクトで折り返す。フォラリン・バログンが触れたボールを最後はウィサム・ベン・イェデルが押し込み、モナコが先制に成功した。15分にはカウンターからチャンスを作り、アクリウシェのスルーパスに抜け出したバログンがネットを揺らしたが、オフサイドの判定で追加点は認められなかった。

 リヨンの反撃は22分、左から仕掛けたサイード・ベンラーマがクロスを供給し、ニアサイドネマニャ・マティッチが走り込むと、流れたボールをゴール前中央のアレクサンデル・ラカゼットが押し込み試合を振り出しに戻す。さらに4分後にはクリントン・マタが左から上げたクロスにコランタン・トリッソが反応。シュートはミートしなかったものの、ボールを拾ったベンラーマが右足でネットを揺らし、あっという間に逆転に成功した。

 その後はリードを奪ったリヨンがモナコのプレスをうまく掻い潜り、ゴール前に迫るシーンを増やしていく。追加点こそ奪えなかったものの、優位性を保ったまま前半を1点リードで折り返した。

 流れを変えたいモナコは後半開始と同時に3枚替えを敢行。56分にはブレール・エンボロとのワンツーでボックス内へ侵入したユスフ・フォファナが強烈なシュートを放つなど、何度かゴール前に迫るシーンを作る。すると60分、フォファナがバイタルエリア右からアーリークロスを送ると、これに反応したベン・イェデルが打点の高いヘディングをゴール右下に叩き込み、モナコが試合を振り出しに戻した。

 タイスコアとなってからは両チームが攻め合う白熱した展開が続く。南野も中盤で起点を作り、クロスに飛び込んでシュートを放つなど、随所で存在感を発揮する。リヨンは72分に決定機。バイタルエリアで巧みなパス交換を見せると、マリック・フォファナの右からのクロスにファーサイドでフリーのラヤン・チェルキが合わせたが、滑り込みながら放ったシュートは枠を大きく外れた。

 78分、クレパン・ディアタの柔らかいFKにベン・イェデルが強烈なボレーで合わせてネットを揺らすも、ここはオフサイドの判定。ピンチを凌いだリヨンは84分、自陣ボックス内でのクリアからカウンターを発動すると、ラカゼットの絶妙なスルーパスに抜け出したM・フォファナがGKとの1対1を制しネットを揺らした。

 試合はこのまま3-2で終了し、モナコはリーグ戦9試合ぶりの黒星を喫した。この結果、首位PSGと2位モナコの勝ち点差は3試合を残して「12」に拡大。PSGのリーグ・アン3連覇が確定した。次節、リヨンは5月6日にアウェイでリールと、モナコは同4日にホームでクレルモンと対戦する。

【スコア】
リヨン 3-2 モナコ

【得点者】
0-1 1分 ウィサム・ベン・イェデル(モナコ)
1-1 22分 アレクサンドル・ラカゼット(リヨン)
2-1 26分 サイード・ベンラーマ(リヨン)
2-2 60分 ウィサム・ベン・イェデル(モナコ)
3-2 84分 マリック・フォファナ(リヨン)

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