幻の予選上位。ハプニングに巻き込まれた16号車ARTAと、2戦連続ショックの14号車ENEOS/第2戦GT500予選
富士スピードウェイで行われている2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3HOURS RACE』。GT500クラス公式予選がポールポジションを獲得し、総合2番手にARTA CIVIC TYPE R-GT #16が食い込み、ホンダ勢がフロントロー独占かと思われたが、佐藤蓮がアタックしたQ2で16号車ARTAが黄旗区間を通過してタイムを更新したため、ベストラップの1分27秒366が削除。総合結果でも14番手まで落ちる形となった。
午前の公式練習では、セッション前半にトップタイムを記録するなど、好調な走り出しをみせていた16号車ARTA。Q1は大津弘樹がアタックし、1分26秒944で3番手につけた。
続く予選Q2は佐藤が担当。佐藤にとってはGT500クラスでの予選アタックは2度目ではあるものの「『自分の走りをする』というところに集中できていたと思います」と落ち着いてアタックに臨めたという。しかし、タイムアタックに入った周のTGRコーナー(1コーナー)でスピンを喫してしまい、もう一度アタックをやり直すこととなったのだ。
「午前に比べるとリヤタイヤのロックが増えていて、1コーナーが難しくなっていたので、アタック1周目は失敗してしまいました」と佐藤。
公式映像では右リヤタイヤがロックしているように見えたが「あそこで変に耐えたらフラットスポットができちゃいそうだったので、そうならないようにしました」と、臨機応変な対応はできたようだ。そして、気を取り直して次の周にアタックをやり直すが、今度は別のハプニングが待っていた。
佐藤の前を走っていた14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)がコカ・コーラコーナーでスピン。コース中央で体勢を立て直して加速しようとした瞬間に16号車ARTAが真横を通過する状況になった。
そして、該当区間はイエローフラッグが出されたため、そこを通過した佐藤のタイムは不採用に。仮に佐藤がやり直したアタックのタイムが有効だった場合、16号車ARTAは合算タイムで2分54秒310となり、ポールポジションのASTEMO CIVIC TYPE R-GTに次ぐ2番手を勝ち取れていた計算だった。
「2周目に関しては完璧とまではいかないですけど、うまくまとめられました」と佐藤。コカ・コーラコーナーを通過した時は「自分自身、イエローフラッグの振動を認識できなかった」という。
「ちょうど(コカ・コーラコーナーへ)切り込んでいったところで(イエローが)パッと出た感じでした。オンボード映像では切り込んだところで(デジタルフラッグ)が光っているのは確認できたのですけど、(ドライブしていた)僕からは認識できなかった位置でした」
「(イン側が)クルマ2台分は通れるくらいのスペースだったので、(避けるのは)問題なかったです。明らかに邪魔になるようであればバックオフして、もう一度アタックしようかなと思いましたけど、その時はなんで14号車が止まっているのかも分からず……『とりあえず行くしかない』とアタックを続けました」と肩を落とす佐藤。残り時間的にはもう1周アタックできるだけの有余はあったという。
それでも、マシンの好調さは実感できている様子で「クルマのポテンシャルはすごく高かったので、ロングランも公式練習ではすごく良かったです。残念ではありますけど、明日は3時間レースなので切り替えていきたいです」と佐藤。14番手からどこまで挽回するかに注目だ。
一方、佐藤の目の前でスピンを喫した14号車ENEOSの大嶋も「あそこにピークを持ってきていたので、だいぶ悔しいです。ちょっと、前回のミスがあって、走りながら余計なことを考えちゃっていて『何とかしなきゃ』と……早くレースをして気分を変えたいですね」と、ショックを隠しきれない様子だった。
大嶋もスピンから立て直して、もう一度アタックをやり直したが「(スピンして)コースオフはしなかったものの、その後はグリップが戻りませんでした。アタックする時には少し復活していましたけど、完全なピークは出なかったです」とのこと。
総合7番手となったものの、スピン時にタイヤスモークも上がっており、仮にフラットスポット等で2本以上のタイヤ交換を強いられると、スタート時にペナルティを受けることとなる。ちょうど14号車ENEOSが再車検対象車両に選ばれたこともあり「早く確認したい」と大嶋も心配そうな表情をしていた。
ただ、決勝ペースについては自信があるようで「正直、余裕で勝てるレースになるつもりで来ていたのですが、思ったよりホンダとニッサンが手強いので、少し困っていますけど、(3時間レースなので)チャンスはあると思っています。ロングランのペースも確認できているので、表彰台圏内までは行きたいですね」と大嶋。決勝で良い走りをして、予選での出来事を忘れたいという様子だった。
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