【順位結果】インディカー・シリーズ第5戦インディカーGP決勝レース
インディカー・シリーズ第5戦インディカーGPがインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催。11日に行われた決勝レースは、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が終盤に大逆転を見せ、今季初勝利を挙げた。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、コースオフなども響き14位でレースを終えた。
“マンス・オブ・メイ”のキックオフレースとなるインディカーGP。インディアナポリス・モータースピードウェイは、スタートセレモニー中に小雨が降りだす。
チップ・ガナッシ・レーシングの2台を先頭に85周のレースはスタート。3番手のジャック・ハーベイ(マイヤー・シャン・レーシング)がスコット・ディクソンをターン1の飛び込みで交わし2番手に浮上する。
11周目にターン14でマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)が単独スピンを喫し、イエローコーションとなる。
レースは15周目に再開。ここでディクソンがハーベイを交わし2番手に。さらブレーキをロックさせたフェリックス・ローゼンクヴィストもターン1でオーバーテイクしトップに浮上する。
ハーベイは4番手のコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)とターン1で接触し、ハータはスピン。他車に押し出されたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)もハータにぶつかり、2回目のイエローコーションとなる。
19周目にリスタート。ローゼンクヴィストは両サイドからハーベイとエド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)に交わされ4番手に後退。2番手に上がったジョーンズはディクソンに迫る。
オープニングラップで16番手に落ちた佐藤琢磨は、オーバーテイクを見せポジションをアップしていたが、21周目のターン1でオーバーラン。一歩後退し、9番手から再び前を目指す。
24周目終わりで、ジョーンズ、ハーベイがピットイン。トップのディクソン、ローゼンクヴィストも27周目終わりでタイヤ交換へと向かう。
ストラテジーを変更したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)らがピットインを終えると、再びトップに立ったディクソン。2番手のジョーンズとは6秒以上の差を築きレースをリードする。
41周目のターン1でハーベイがジョーンズを捉え2番手に。さらに4番のシモン・パジェノーもジョーンズを交わしていく。
6秒以上の差があったディクソンだが、徐々にハーベイが近づき、46周目には1秒差に迫る。
47周目終わりで、ディクソン、ハーベイ、パジェノーが同時にピットイン。パジェノーがピット作業でハーベイを交わし、ひとつポジションアップ。
60周目、雨が強くなり一気にピットがあわただしくなる。ディクソン、ハーベイはすぐにレインタイヤへと変更。このタイミングで、カストロネベスがコースオフでストップしていたため、3回目のイエローコーションとなる。
琢磨もピットインするも、レインタイヤではなくレッドタイヤをセレクトする。しかし、雨は収まる気配はなく、再びピートレーンがオープンしたタイミングで各車がレインタイヤへと変更する。
残り18周、ディクソン、ハーベイ、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、マテウス・レイスト(AJフォイト)、ジョーンズの順でリスタートへ。
ディクソンは徐々に差を広げトップをキープ。75周目、パジェノーはレイストを交わし3番手に浮上。さらに前を走るハーベイをターゲットにする。パジェノーはハーベイをじっくりと攻略し、80周目にオーバーテイク。
プッシュを続けるパジェノー。ディクソンを射程範囲内に捉え、残り3周の勝負に。
百戦錬磨のディクソンが死守すると思われたが、84周目のインフィールドセクションでディクソンをオーバーテイク。そのまま突き放し、パジェノーが2017年の最終戦ソノマ以来となる復活の勝利を挙げた。
2位にディクソン、3位にハーベイが入り自身初の表彰台を獲得している。
■2019NTTインディカー・シリーズ第5戦インディカーGP/決勝レース結果
Pos. | No. | Driver | Team | Eng | Laps | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | S.パジェノー | チーム・ペンスキー | C | 85 | 8 |
2 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 85 | 2 |
3 | 60 | J.ハーベイ | マイヤー・シャンク・レーシング | H | 85 | 3 |
4 | 4 | M.レイスト | A.J.フォイト・レーシング | C | 85 | 21 |
5 | 21 | S.ピゴット | エド・カーペンター・レーシング | C | 85 | 12 |
6 | 20 | E.ジョーンズ | エド・カーペンター・レーシング | C | 85 | 5 |
7 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 85 | 6 |
8 | 10 | F.ローゼンクヴィスト | チップ・ガナッシ | H | 85 | 1 |
9 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 85 | 7 |
10 | 19 | S.フェルッチ | デイル・コイン・レーシング | H | 85 | 14 |
11 | 18 | S.ブルデー | デイル・コイン・レーシング | H | 85 | 10 |
12 | 26 | Z.ビーチ | アンドレッティ・オートスポート | H | 85 | 20 |
13 | 98 | M.アンドレッティ | アンドレッティ・ハータ・オートスポート | H | 85 | 23 |
14 | 30 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 85 | 11 |
15 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 85 | 13 |
16 | 5 | J.ヒンチクリフ | アロウ・シュミット・ピーターソン | H | 85 | 18 |
17 | 28 | R.ハンター-レイ | アンドレッティ・オートスポート | H | 85 | 16 |
18 | 59 | M.チルトン | カーリン | C | 85 | 22 |
19 | 31 | P.オワード | カーリン | C | 85 | 19 |
20 | 14 | T.カナーン | A.J.フォイト・レーシング | C | 83 | 24 |
21 | 3 | H.カストロネべス | チーム・ペンスキー | C | 83 | 15 |
22 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 81 | 17 |
23 | 88 | C.ハータ | ハーディング・スタインブレナー | H | 15 | 4 |
24 | 7 | M.エリクソン | アロウ・シュミット・ピーターソン | H | 11 | 9 |
※リザルトは編集部調べ
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