ピレリF1、2022年用18インチタイヤのコンストラクションをほぼ確定。コンパウンドのテストを開始
F1タイヤサプライヤーのピレリは、2022年に導入する18インチタイヤの開発状況について語り、すでにコンストラクションについては「80から90パーセント」確定しており、今週スペイン・バルセロナで実施したテストではコンパウンドの面に集中して作業を行ったと明かした。
バルセロナで5月11日と12日にテストが行われ、アルファロメオとレッドブルは両日、アルピーヌは12日のみ参加した。各チームはタイヤ開発用に改造したマシンを用意し、アルファロメオはロバート・クビサ、レッドブルはアレクサンダー・アルボン、アルピーヌはダニール・クビアトと、それぞれがリザーブドライバーにテストを託した。
2022年用開発プログラムに取り組むピレリは、今年ここまでに5回テストを実施した。2月にはヘレスでフェラーリが2回テストを行い、3月にはバーレーンでフェラーリとアルピーヌが、4月にはイモラでメルセデスが、それぞれ作業を担当した。
それらのテストを通して、ピレリは2022年タイヤのコンストラクション確定に向けて作業を行い、それがほぼ完了したと、F1およびカーレーシング責任者のマリオ・イゾラは語った。
「開発については、コンストラクションと形状を確定する過程にある」とイゾラ。
「コンストラクションに関しては、80から90パーセント確定したと言っていいだろう。そのため、今は新たなコンパウンドのテスト作業を始めている」
「新しいコンパウンドとしてすでに使っているものはC3レベルで、非常にうまく機能している。来年導入したい新コンパウンドのラインアップのひとつだ。ターゲットレターにおいて要求され、ドライバーたちとの間で合意に至った特質を持っている」
「オーバーヒートが今までよりはるかに少ないものだ。もちろんそれはマシンの最終版が出たときに確認する必要がある」
F1は2022年に完全に新しいテクニカルレギュレーションを導入する。現在テストに参加しているチームは、旧型マシンをテスト用に改造したものを持ち込んでいるが、実際に2022年に登場するマシンは、そのテストカーとは大幅に異なるものになる。
イゾラは、旧スペックをもとにしたテストカーは開発目的で使用する上で有効であると述べる一方で、テストでのシミュレーションには常に制限があるとも認めている。
「来年のマシンがかなり違うものになることは分かっている」とイゾラは語った。
「タイヤ開発テストにおいてテストできないものはあり、たとえばそのひとつはスリップストリームの影響だ。コース上に1台か2台のマシンしか走っていないため、適切なトラフィックが起きないからね」
「新タイヤの設計段階では、これはオーバーヒートが少ないタイヤになると推測している。さらに、新しいエアロパッケージでは、他のマシンを追尾する際に受ける影響が少なくなるはずだ」
「(後ろのマシンは)ダウンフォースを維持できるか、あるいは最大で10パーセントの低下にとどまるだろう。それは今とは完全に異なる状況だ。今はダウンフォースを最大50パーセント失い、スライドし始めるからね」
「だがこれは来年にしか答えを出せないことだ」
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