モナコGP FP2:フェラーリのルクレールが初日最速、僚友サインツが2番手に。角田裕毅はトラブルか
2021年F1第5戦モナコGPのフリー走行2回目が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、セルジオ・ペレスは8番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは7番手、角田裕毅は20番手となっている。
モナコGP初日は、終日雲ひとつない快晴だった。現地時間午後3時からのFP2は好天はそのままに、気温21度、路面温度は50度まで上がった。FP1でギヤボックストラブルに見舞われたルクレールは、ギヤボックスを交換してセッション開始時から積極的に周回を重ねている。序盤はハードタイヤのカルロス・サインツ(フェラーリ)以外は全車がミディアムタイヤを装着した。
セッション前半は、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)が首位を奪い合う展開となった。一時は1分13秒499の同タイムを出し合ったが、直後にハミルトンが1分12秒772、さらに1分12秒569と確実にタイムを刻んでいく。フェルスタッペンも追いすがるが、コンマ2秒差が埋まらない。
開始後19分、角田が「リヤをヒットした」と無線で伝える。プールシケインふたつ目の立ち上がりでリアがアウト側に接触している映像が映ったが、大きなダメージがあるようには見えない。
FP1で好調だったガスリーだが、ソフトタイヤに履き替えてもミディアムでの自己ベストを更新できない。「ひどいアンダーステアだ」と言いながらいったんピットへ。すぐにコース復帰し、何とか7番手タイムを出したが、この時点での首位バルテリ・ボッタス(メルセデス)から1秒差をつけられている。この時点で角田裕毅がガレージに留まっている。予想以上のダメージがあったのか。
路面コンディションがよくなっていくにつれ、ラップタイムはどんどん縮まり、首位も目まぐるしく代わる。1分11秒796と唯一1分11秒台に入ったサインツがしばらく首位をキープしていたが、ルクレールが0.112秒しのいで、フェラーリ1−2を形成した。3番手ハミルトンは、サインツから0.390秒差。フェルスタッペンはアンダーステアを訴えるが、ハミルトンから0.007秒差の4番手につけている。5番手ボッタス、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー。FP1トップだったペレスは、首位ルクレールから1秒落ちの8番手だ。
そこからのロングランペースの確認は、多くのマシンが中古ソフトを装着するなか、上位勢では唯一ハミルトンがミディアムでのロングランにもトライした。しかしその矢先の終了7分前、ミック・シューマッハー(ハース)がターン3マッセネで挙動を乱しアウト側のガードレールに接触。前後の足回りにダメージを受け、ヌーベル・シケインまで戻ったところでランオフエリアにマシンを止めた。コース上に破片が散乱し、セッションは赤旗中断。そのまま終了となり、モナコ人ドライバーのルクレールが初日トップとなった。角田は10周しか走れず、ソフトタイヤでのタイムアタックもできないまま、最下位でセッションを終えた。
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